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ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは2020年10月31日にウラジオストクから遠距離航海へ出発する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年10月26日9時17分配信
【太平洋艦隊旗艦は新たな遠距離航海の為に集合する】

10月31日・土曜日、太平洋艦隊旗艦~ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」と、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は、ウラジオストクから2ヶ月以上続く遠距離航海へと向かう。
ロシア連邦国防省が発表したように、航海には中型海洋給油船「ペチェンガ」が同行する。


航海計画では、アジア-太平洋地域における一連の外国の港への訪問、演習及び訓練の実施が提示される。
乗組員は、飛行を実施する航空グループとの合同活動へ取り組む。

「ワリャーグ」プロジェクト1164ロケット巡洋艦である。
ニコラエフ『61コムーナ記念造船工場』で建造された。
当初は、1942年にセヴァストーポリ湾で沈没した同名の艦へ敬意を表し、「チェルボナ・ウクライナ」と命名されていた。
1996年、乗組員の発意により、ロシア海軍第1太平洋戦隊の著名な装甲甲板巡洋艦に敬意を表し、「ワリャーグ」と改名された。

プロジェクト1164巡洋艦の排水量は11380トン、全長186メートル、最大幅20.8メートル。
艦は34ノットの速力を発揮できる。
乗組員510名。
巡洋艦の基礎兵装は、ミサイルP-1000「ヴルカーン」の16基の発射装置である。
これに加え、砲、ミサイル対空防衛手段高射ミサイル複合体「オサー-M」魚雷発射管、深海爆撃を行なう為の反応装置を装備する。

「アドミラル・パンテレーエフ」プロジェクト1155(コード名「フレガート」)大型対潜艦である。
1987年にカリーニングラード造船工場『ヤンターリ』で起工され、1988年に進水した。
1992年5月1日に艦隊の一員となった。

大型対潜艦の満載排水量7480トン、全長163メートル、29.5ノットの速力を発揮する。
高射ミサイル複合体「キンジャール」の8基の発射装置(64基のミサイル)、2基のロケット魚雷「ラストブル」4連装発射機、反応爆撃装置RBU-6000、更には砲装置AK-100及びAK-630で武装する。



ロシア太平洋艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(1990年1月7日就役)と大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1991年12月15日就役)は、は、2020年3月下旬から5月初頭まで日本海及びオホーツク海で戦術演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊の主力水上艦はウラジオストクへ帰投した]

2020年7月26日の『ロシア海軍の日』ウラジオストク(金角湾)の観艦式へ参加しました。



2020年8月中旬にウラジオストクを出航し、9月中旬までオホーツク海ベーリング海で演習を行ないました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]

9月16日にウラジオストクへ帰投しました。
[ベーリング海演習(『大洋の盾-2020』)へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の主力水上艦はウラジオストクへ帰投した]

「ワリャーグ」は10月16日にピョートル大帝湾で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはピョートル大帝湾で対空射撃及び機雷掃討訓練を行なった]

「アドミラル・パンテレーエフ」は10月19日にピョートル大帝湾で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはピョートル大帝湾で対水上射撃及び機雷掃討訓練を行なった]


そして2020年10月31日、この2隻は中型海洋給油船「ペチェンガ」を伴い、東南アジアへの遠距離航海へ出発する事になりました。
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なお、昨年(2019年)10月~12月にも、この3隻で東南アジアへの遠距離航海を行なっています。
[ロシア太平洋艦隊東南アジア遠征(2019年10月-12月)]

「ワリャーグ」「アドミラル・パンテレーエフ」は、2018年10月~2019年1月にも東南アジアへの遠距離航海を行なっています。
[ロシア太平洋艦隊東南アジア遠征(2018年10月-2019年1月)]
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