ロシア海軍の為の第7のプロジェクト12700対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフの船体が形成された
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年11月2日12時28分配信
【第7の「アレクサンドリト」の船体は型枠から取り出された】
『中部ネヴァ川造船工場』の専門技術者は、プロジェクト12700(コード名「アレクサンドリト」)対機雷防衛艦「アナトーリー・シレモフ」の複合材料船体を型枠から取り出す技術的操作を成功裏に完了した。
11月2日・月曜日、『Mil.Press FlotProm』は同社広報サービスより伝えられた。
造船所の代理人によると、現在、受注品の船体の主な作業は完了している:艦の船室が形成され、甲板とブルワークが設置され、上部構造物の第1層が組み立てられた。
並行して作業所では、艦が作業所から出た後に設置される上部構造物の第2層の組み立て作業が行なわれている。
近い内に『中部ネヴァ川造船工場』の専門技術者には、受注品の船体を作業所の艤装部門へ移動させる操作の実行が控えており、その後、主要システム、機構及び機器の設置が始まる。
「アナトーリー・シレモフ」は、第7のプロジェクト12700掃海艦である。
それは2019年7月12日に起工され、進水は2021年前半に計画されている。
海軍への引き渡しは2022年に予定されている。
排水量約890トンの「アレクサンドリト」型複合材料掃海艦は、主として海軍基地海域での機雷の捜索及び破壊の為に意図されている。
それは、水中音響ステーション(ソナー)、遠隔操作自動水中無人機を艦上へ配置する。
同時に艦は、従来の掃海兵装も使用できる。
2019年5月、海軍造船・兵装・運用管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ少将は、『Mil.Press』記者との対談で、「アレクサンドリト」シリーズは12隻に増加すると発表した。
彼によると、2050年までの造船プログラムにおいて、30隻以上の掃海艦が計画されている。
彼によると、海軍は毎年3隻の「アレクサンドリト」を必要とする。
現在、ロシア海軍の一員として、プロジェクト12700掃海艦の「アレクサンドル・オブホフ」、「イワン・アントノフ」、「ウラジーミル・イェメリヤノフ」が勤務に就いている。

サンクトペテルブルクの『中部ネヴァ川造船工場』で建造されているロシア海軍の新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。


従来のソ連/ロシア海軍の掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦と海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)
プロジェクト12700の7番艦アナトーリー・シレモフは、2019年7月12日に起工されました。

[ロシア海軍の為の第7のプロジェクト12700掃海艦アナトーリー・シレモフが起工された]
2020年11月初頭までにガラス繊維強化プラスチックの船体の形成はほぼ完了し、11月2日には型枠からの抜き取りが終わりました。

アナトーリー・シレモフは2021年前半に進水し、2022年末までにロシア海軍への引き渡しが予定されています。
現在の所、プロジェクト12700対機雷防衛艦(8隻起工)は、計12隻の建造が承認されています。
[ロシア海軍の為の新世代掃海艦アレクサンドリト級は12隻が建造される]
最終的には、30隻以上の建造が計画されています。
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