ロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュは3ヶ月間の航海を終えてウラジオストクへ帰投した
- カテゴリ:ロシアの水上艦
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
【太平洋艦隊の病院船「イルティシュ」は遠距離航海からウラジオストクへ戻ってきた】
本日(11月11日)、太平洋艦隊の病院船「イルティシュ」は、3ヶ月間続いた遠距離航海からウラジオストクへ戻ってきた。
航海期間中、アレクサンドル・ヤロシェヴィチ船長が指揮する浮かぶ病院は、遠海ゾーンの艦隊グループ戦力の複合演習及び海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加した艦船の支援へ関わった。
病院船「イルティシュ」は、オホーツク海及びベーリング海エリアで任務を遂行し、チュクチ半島沖で行動した。
航海中に船は約10000海里を進んだ。
船の排水量11500トン、速力20ノット、自立航行期間40日、耐航性能は無制限。
プロジェクト320病院船「イルティシュ」は、ポーランドのシュチェチン造船所で1988年11月25日に起工され、1989年7月6日に進水し、1990年7月31日に竣工し、1990年8月10日にソ連海軍へ就役しました。
就役後は太平洋艦隊へ配備されました。
2013年秋から約1年間かけてナホトカ艦船修理工場で近代化改装が行なわれました。

[ロシア海軍のオビ級病院船は復帰する]
2016年5月にはクリル諸島のマトゥア島(松輪島)の調査へ参加しました。
[クリル諸島のマトゥア島でロシア海軍太平洋艦隊の基地建設の為の調査が進められている]
2016年8月から9月まで東南アジアへの遠距離航海を行ない、この間にASEAN諸国の国際演習『ADMMプラス』へ参加しました。
[ASEAN諸国の国際演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュはウラジオストクへ帰港した]
2017年前半には地中海東部(シリア)へ派遣されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュは地中海東部からウラジオストクへ帰投した]
2018年9月のロシア連邦軍大演習『ヴォストーク-2018』へ参加しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の大型水上艦はオホーツク海で揚陸艦部隊を護衛した]
2019年8月下旬に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、太平洋艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はオホーツク海で演習を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はカムチャツカ半島へ到着した]
2020年3月末~4月初頭の太平洋艦隊戦術演習へ参加し、オホーツク海へ進出しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊カムチャツカ方面部隊は演習を終えて基地へ戻る]
4月13日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュはウラジオストクへ帰投した]
2020年8月にはベーリング海でのロシア海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]
演習が終わった後も引き続き洋上に留まり、11月11日にウラジオストクへ帰投しました。
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