ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海とノルウェー海でアメリカ海軍駆逐艦を追跡した後に母港へ帰投した
- カテゴリ:ロケット巡洋艦スラヴァ型

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年11月11日19時18分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」はノルウェー海及びバレンツ海での任務遂行を完了した】
北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、ノルウェー海及びバレンツ海エリアでの複合戦闘演習任務遂行を完了し、恒久駐留所~セヴェロモルスク市へ戻った。
巡洋艦は3週間以上海上に居た。
この間に艦の乗組員は、一連の対潜及び対空防衛訓練を実施し、北方艦隊の航空・対空防衛連合部隊の対潜航空隊、更には複数の連合部隊の潜水艦との連携へ取り組んだ。
計画戦闘訓練任務の解決に加え、巡洋艦の乗組員は更に、バレンツ海とノルウェー海でアメリカ合衆国海軍の誘導ロケット駆逐艦「ロス」の行動を監視する活動を行ない、ノルウェー海南部海域まで外国の戦闘艦へ同行した。

バレンツ海に居る間、駆逐艦「ロス」の行動には、何ら特別なものは指摘されなかった。
アメリカ側は以前、この艦は11月9日までバレンツ海へ滞在すると表明し、全世界での「航行の自由」の保障へのアメリカ合衆国の貢献を示すなどと言っていた。
北方艦隊司令部は、2019年以降のバレンツ海及び北氷洋でのNATO連合海軍部隊の存在の増加は、客観的な前提条件を持たないと考えている。
北極では、軍事的手法で解決する必要のある挑戦は無い。
駆逐艦「ロス」は、10月19日から支援給油船「ララミー」と共にバレンツ海及びノルウェー海エリアに居た。
北方艦隊は、他のNATO加盟国海軍の艦(グレートブリテン、デンマーク、フランス、ネーデルラント、カナダ)と一緒にアメリカの駆逐艦が演習『ジョイント・ウォリアー』へ参加する為に北東大西洋へ到着して以来、その行動を監視してきた。
バレンツ海でのNATO連合海軍部隊の艦の直接の追跡には、様々な時期にフリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、航空・対空防衛連合部隊の対潜航空機が関わっていた。
これは、ロシア連邦の海上境界線へ直接接近する外国の艦の存在に対する艦隊の何時もの実地行動である。
ロシア北方艦隊のプロジェクト1164「アトラント」(「スラヴァ」級)ロケット巡洋艦の2番艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)は、2011年6月にセヴェロドヴィンスク市の艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』へ回航されて近代化改装が始まり、2016年12月末に工事と洋上試験を終えて艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装を終えて北方艦隊へ復帰した]
2017年7月末の『ロシア海軍の日』のクロンシュタットでの観艦式へ参加した後、8月11日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊の艦船はセヴェロモルスクへ帰投した]
2018年7月末の『ロシア海軍の日』のクロンシュタットでの観艦式へ参加した後、母港へ戻らずに30年ぶりの遠距離航海へ出発し、地中海で行動した後、2018年11月23日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海遠征を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]
2019年4月には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年4月18日就役)と共にバレンツ海とノルウェー海で演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは洋上演習を終えて母港へ帰投した]
2019年7月末に『ロシア海軍の日』のクロンシュタットでの観艦式へ参加した後、母港へ戻らずに遠距離航海へ出発し、地中海、大西洋、黒海で行動した後、2020年2月8日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[巡洋艦マルシャル・ウスチーノフ遠距離航海(2019年8月-2020年2月)]
2020年5月5日、砲撃訓練を行なう為、セヴェロモルスクを抜錨してバレンツ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは射撃演習の為にバレンツ海へ出航した]
この時、アメリカ海軍のミサイル駆逐艦3隻とイギリス海軍のフリゲート1隻がバレンツ海で行動しており、「マルシャル・ウスチーノフ」も監視に当たったようです。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海へ進入したアメリカ海軍とイギリス海軍の艦を監視している]
『AFPBB News』より
2020年5月5日13時31分配信
【米海軍、ロシア沖バレンツ海で軍事演習 30年以上ぶり】
5月22日から26日まで大型対潜艦「セヴェロモルスク」と共にバレンツ海で対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のバレンツ海対潜演習は完了した]
6月8日に演習を行なう為、セヴェロモルスクを抜錨してバレンツ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で演習を行ない、NATOの艦を監視する]
6月10日には海上戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で海上戦闘演習を行なった]
6月末にバレンツ海とノルウェー海で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海とノルウェー海で演習を行なう]
7月7日にロシア北方艦隊旗艦・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年4月18日就役)と共にバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で演習を開始した]
翌7月8日、「ピョートル・ヴェリキー」と共に130mm連装砲による沿岸目標への艦砲射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは艦砲射撃訓練を行なった]
7月9日、「ピョートル・ヴェリキー」と共にバレンツ海で対艦ミサイルを発射しました。
「マルシャル・ウスチーノフ」が発射したのは「ヴルカーン」です。
この2隻の他に、ロシア航空宇宙軍の超音速爆撃機Tu-22M3も対艦ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは、ロシア航空宇宙軍の超音速爆撃機Tu-22M3と共にバレンツ海で対艦ミサイルを発射した]
7月10日、「ピョートル・ヴェリキー」と共にバレンツ海で対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対空防衛訓練を行なった]
7月11日には対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海での演習を完了した]
その後も「ピョートル・ヴェリキー」と共にバレンツ海へ留まり、7月13日には北方艦隊所属の原子力潜水艦を相手に対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対潜演習を行なった]
そして10月初頭から始まったNATO(北大西洋条約機構)の合同海軍演習『ジョイント・ウォリアー』へ参加したアメリカ海軍のミサイル駆逐艦「ロス」が、同月下旬にはバレンツ海まで進出してきた事を受け、同艦の監視任務の為に出航し、ノルウェー海南部まで追跡しました。
その後、「マルシャル・ウスチーノフ」は母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
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