新世代多用途原潜ヤーセン級3番艦は2013年7月末に起工される

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
【第3の「ヤーセン」は海軍の日の前日に起工される】
2013年1月16日
多用途原子力潜水艦プロジェクト「ヤーセン-M」の2番目のシリーズは2013年夏にセヴェロドヴィンスクで建造が開始される。
起工式典は、「ロシア海軍の日」に合わせて行なわれる。
『中央海軍ポータル』特派員は造船業界の情報提供者より伝えられた。
3隻目の第4世代多用途原子力潜水艦プロジェクト885M「ヤーセン-M」は、株式会社「生産合同・北方機械製造組合(セヴマシュ)」の第55船台で起工される。
原子力潜水艦プロジェクト885(08850)のトップは、1993年12月21日に同社で起工された。
それは「セヴェロドヴィンスク」と命名された。
長期に渡った我が国の困難な経済状況故に、潜水艦に関する作業は全く実施されず、それは2000年代初頭になって再開された。
「セヴェロドヴィンスク」は、2010年6月15日に同社の船台を出渠し、6月24日に水上へ出た。
進水式典には、ドミトリー・メドベージェフ大統領、アナトリー・セルジュコフ国防長官、ウラジーミル・ヴィソツキー海軍総司令官が出席した。
現在、トップ原子力潜水艦(セヴェロドヴィンスク)は試験を経ており、今年(2013年)に海軍へ引き渡される。
多用途潜水艦の最初のシリーズである「カザン」:修正型プロジェクト885M(08551)は、2009年7月24日に同社で起工された。
「カザン」とトップ潜水艦(セヴェロドヴィンスク)の主な違いは、国内企業で製造された新たなシステム、部品、機器が設置されている点にある。
国内の軍用造船所には、これらと同じものは無い。
その戦術-技術特性、戦闘効率は、最もハイテクかつ高価なアメリカの多用途原子力潜水艦「シーウルフ」型に匹敵するだろう。
主要パラメータの一つ~騒音レベルは、外国の同類艦よりも優れている。
潜水艦の海軍への引き渡しは2015年に予定されている。
国家元首ウラジーミル・プーチンによると、2020年までにロシア海軍の編制へ8隻の多用途原子力潜水艦が加入しなければならない。
[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]
「ヤーセン」級1番艦(トップ艦)「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水しました。
2013年に就役する予定です。

[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年にロシア海軍へ引き渡される]
「ヤーセン」級2番艦(「ヤーセン-M」としては1隻目)「カザン」は2009年7月24日に起工されました。
[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
これに続く「ヤーセン」級3番艦(「ヤーセン-M」としては2隻目)が今年(2013年)に起工されるようです。
「セヴマシュ」第55船台は、2012年12月30日に新世代戦略原潜「ボレイ」級3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」が進水した場所です。

[ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフ進水(セヴマシュ公式サイト)]
つまり、「ウラジーミル・モノマーフ」の進水で空いた第55船台で、今度は「ヤーセン」級3番艦を建造するという事でしょう。
「ロシア海軍の日」は、毎年7月の最終日曜日と定められています。
今年(2013年)の「海軍の日」は7月28日です。
その前日との事ですから、7月27日に起工されるようです。
7月28日(海軍の日)には、新世代戦略原潜「ボレイ」級5番艦「アレクサンドル・スヴォーロフ」(仮艦名)が起工される予定です。
[2013年にボレイ級戦略原潜5番艦と6番艦が起工される]
2020年までの国家軍備プログラムにより、8隻の「ヤーセン」級が調達される予定です。
[ロシア連邦は海軍の整備に約4兆ルーブルを支出する]
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