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黒海艦隊の小型ロケット艦ミラーシュ、ロシア海軍旗を降納して退役(2020年10月23日)

2020年10月23日、ロシア黒海艦隊第41セヴァストーポリ・ナヒーモフ勲章ロケット艇旅団第166ノヴォロシースク赤旗小型ロケット艦大隊所属(セヴァストーポリ駐留)の小型ロケット艦「ミラーシュ」で海軍旗降納式典が開催され、同艦はロシア海軍から除籍されました。
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プロジェクト12341小型ロケット艦「ミラーシュ」は、1983年8月30日にレニングラード(現サンクトペテルブルク)の造船工場『アルマーズ』で起工され、1986年8月19日に進水し、同年12月30日にソ連海軍へ納入され、翌1987年2月24日に正式に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
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1988、1989、1990、1991、1992、1993、1997年には海軍総司令官からミサイル発射訓練で表彰されました。

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2008年8月上旬の南オセチア紛争の際にはアブハジア方面へ派遣され、同年8月10日にはアブハジア沖グルジア海軍部隊と交戦しました。

この戦闘で「ミラーシュ」対艦ミサイル「マラヒート」を発射してグルジア警備艇「ゲオルギー・トレリ」を撃沈、その後も接近してくるグルジア海軍部隊に対し、高射ミサイル「オサー-M」を発射して戦闘艇1隻を撃破し、グルジア海軍部隊を退却させました。
8月22日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[アブハジア沖海戦(仮)続報・その3]


就役以来、ずっと黒海で行動していた「ミラーシュ」でしたが、2015年6月17日にセヴァストーポリを出航し、初めて地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ミラーシュは初めて地中海へ行く]

地中海東部へ入り、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の一員として同海域へ展開しました。

7月下旬にはキプロスリマソール港へ寄港しました。


8月20日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ミラーシュは地中海から帰投した]

2016年10月6日、再び地中海東部へ派遣されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ミラーシュは地中海東部(シリア沖)へ向かった]
2016年11月下旬にセヴァストーポリへ帰投しました。

その後は黒海で行動していましたが、2020年1月中旬の出航を最後に洋上へ出る事も無くなりました。
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そして2020年10月23日に除籍されました。

なお、同じく黒海艦隊に配備されていた同型艦「シチーリ」も2020年2月に除籍されています。
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