ロシア海軍3艦隊合同演習は黒海と地中海で始まった

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア連邦海軍の大規模演習は黒海と地中海で開始された】
モスクワ、1月19日-ロシア通信社ノーボスチ
この10年間で最大のロシア海軍艦隊間グループ演習は、ロシア連邦軍参謀本部により指導され、黒海及び地中海エリアで土曜日に開始された。
(ロシア)国防省広報サービスは発表した。
「この10年間で最大の戦闘訓練活動には、黒海艦隊、バルト艦隊、北方艦隊から、親衛ロケット巡洋艦モスクワ、大型対潜艦セヴェロモルスク、警備艦スメトリーヴイ、ヤロスラフ・ムードルイ、大型揚陸艦サラトフ、アゾフ、カリーニングラード、アレクサンドル・シャバリン、特務艦及び保障船、更には、遠距離航空隊と第4航空・防空軍司令部が参加します」
発表では、こう述べられた。
軍当局は指摘した。
演習における主な課題は、軍指導部から指示された任務を遠海ゾーンで遂行する艦隊間グループの準備状態を確認する事にある。
演習は2013年1月29日まで続けられ、ロシア海軍将兵は、黒海及び地中海においてミサイル及び砲射撃を含む60以上の様々な戦闘訓練を実施する。
(2013年1月19日18時32分配信)
『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2013年1がt19日18時45分配信
【黒海及び地中海エリアでロシア連邦軍参謀本部の指導によるロシア海軍艦隊間グループ演習が開始された】
今回の演習については、これまでに何度もロシア連邦国防省広報部から発表されています。
[ロシア海軍は1月末に地中海及び黒海で4艦隊の合同演習を実施する]
[ロシア黒海艦隊はシリア沖で演習を実施する]
[ロシア海軍は1月末に地中海東部で演習を行なう]
今回の演習には、少なくとも以下のロシア海軍艦船(戦闘艦及び保障船)が参加するようです。
「保障船」とは、給油船と救助曳船(海洋曳船)を指しています。
ロシア連邦海軍合同艦隊グループ
[黒海艦隊艦船支隊]
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」

警備艦「スメトリーヴイ」

大型揚陸艦「サラトフ」

「サラトフ」は地中海東部へ向かう途中で発電機が故障し、シリアのタルトゥースで工作船による修理を受けていましたが、修理は終わったようです。
[大型揚陸艦サラトフのディーゼル発電機が故障した]
大型揚陸艦「アゾフ」

「アゾフ」は、2013年1月17日午前中にダータネルス海峡を南下しました。
『黒海ニュース』より
【ロシア連邦黒海艦隊の揚陸艦「アゾフ」は再びダータネルス海峡を通過した】
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」

海洋曳船MB-304

[バルト艦隊艦船支隊]
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」

大型揚陸艦「カリーニングラード」

大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」

中型海洋給油船「レナ」

救助曳船SB-921

[北方艦隊艦船支隊]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」

中型海洋給油船「ドゥブナ」

救助曳船「アルタイ」

北方艦隊の3隻は、元々はアデン湾海賊対処任務の為の部隊ですが、アデン湾へ行く前に演習に参加します。
上記艦船の大部分は地中海東部に居ますが、バルト艦隊の大型揚陸艦「カリーニングラード」、「アレクサンドル・シャバリン」の2隻は1月17日にノヴォロシースクへ入港しており、現時点では地中海東部には居ません。
[バルト艦隊の大型揚陸艦は黒海沿岸ノヴォロシースクへ入港した]
更に、今回の記事によれば「特務艦」も参加するとの事ですから、上記の艦船以外にも参加艦船が居るようです。
(黒海艦隊の偵察艦?)
加えて、ロシア連邦空軍の遠距離航空隊(戦略爆撃機部隊)と第4航空・防空軍司令部も参加するとの事です。
北カフカース地方に配備されている第4航空・防空軍司令部は、戦闘機Su-27、MiG-29、襲撃機Su-25、偵察機Su-24MR、練習機Su-25SM、ヘリコプターMi-28N、Mi-24、Mi-8を保有しています。

遠距離航空隊は、サラトフ州エンゲリス空軍基地の長距離爆撃機T-160とTu-95MSでしょう。


なお、以前にはロシア太平洋艦隊の艦船も参加すると言われていましたが、今回の記事では言及されていません。
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