ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海東部へ行く
- カテゴリ:地中海情勢(2020年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年11月24日16時5分配信
【黒海艦隊の小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は地中海へ向けて黒海海峡を通行する】
黒海艦隊の小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は、地中海へ向けて黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスの通行を開始した。
小型ロケット艦の乗組員は、黒海から遠海ゾーンへの計画移動を行なう。
地中海で「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は、ロシア海軍常設連合部隊の一員として加わる。
遠海ゾーンで艦は、2020年10月から特別任務を遂行している小型ロケット艦「イングシェチア」と交代する。
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の6番艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は、ロシア内陸部ゼレノドリスクの『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2013年8月29日に起工され、2016年8月22日に進水し、2018年6月1日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト21631小型ロケット艦の6番艦ヴイシニー・ヴォロチョークはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
就役後、慣熟訓練の為、黒海へ出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは出航準備を始めた]
その後、黒海で、海上・沿岸・空中目標への砲撃、機雷掃討、泊地での艦の防護、ダメージコントロールなどの演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年6月19日16時30分配信
【最新小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」乗組員は黒海での戦闘演習任務を成功裏に遂行した】
2018年6月28日には前線爆撃機Su-24を敵機に見立てた対空防衛演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは黒海で対空防衛演習を行なった]
2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはセヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
2018年8月7日にも黒海で100mm砲の砲撃訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年8月7日17時12分配信
【黒海艦隊の小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は仮想敵の船の行動をブロックした】

2018年8月14日~15日頃にセヴァストーポリを出航し、8月16日にはボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海東部へ向かった]
地中海東部で2018年9月1日から8日まで実施されたロシア海軍とロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]
演習が終わった後も地中海東部に留まっていましたが、2018年11月6日にダーダネルス海峡へ入り、母港セヴァストーポリへの帰路に就きました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海を去った]
2019年8月末のロシア南方軍管区の大規模演習へ参加し、巡航ミサイル「カリブル」(対艦型)を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の演習は完了した]
2020年9月21日から26日までロシア南方軍管区の担当地域(黒海を含む)で実施された戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加する]
そして2020年11月下旬、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は2年ぶりに地中海へ派遣される事になり、11月24日にボスポラス海峡を南下しました。
なお、黒海艦隊広報部からの発表は有りませんが、同日には大型揚陸艦「アゾフ」もボスポラス海峡を南下しています。

こちらは、毎度御馴染みの「シリア・エクスプレス」(黒海沿岸からシリアのタルトゥースへの輸送任務)です。
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