新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された
- カテゴリ:プロジェクト22160哨戒艦
本日(2020年11月27日)、プロジェクト22160哨戒艦の3番艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」はロシア連邦海軍へ就役しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年11月27日10時24分配信
【軍艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」は黒海艦隊へ加わった】
ロストフ・ナ・ドヌー、11月27日-ロシア通信社ノーボスチ
新たなプロジェクト22160哨戒艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」は黒海艦隊へ受け入れられた。
黒海艦隊情報供給部は発表した。

「黒海艦隊のノヴォロシースク海軍基地で、哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンの黒海艦隊の艦編制への受け入れ式典が開催されました。
聖アンドレイ旗掲揚式典開始に先立ち、それは埠頭で清めの儀式が行なわれました」
声明では、こう述べられた。
艦は、黒海艦隊ノヴォロシースク海軍基地の水域保護連合部隊へ加わった。
近い内に新たな艦の乗組員は、特殊錬成任務への取り組みを開始し、その後、計画戦闘訓練任務の遂行の着手へと移行する。
哨戒艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、株式会社『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』の造船台で建造されたプロジェクト22160艦シリーズの3隻目となる。
この艦は、モジュール兵装概念を用いて設計及び建造された。
同プロジェクト哨戒艦は、海上経済ゾーンの防護及び保護の為に意図されており、捜索救助機能を実行し、船団を護衛できる。
排水量約1700トンのモジュールコルベットは30ノットの速力を発揮する。
航行距離は6000海里、自立航行期間60日。
乗組員は80名から成る。
標準兵装として、新たな76.2mm砲、高射ミサイル複合体及び機関砲を装備する。

プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。
現在建造中のプロジェクト20380/20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。
設計はサンクトペテルブルクの「北方計画設計局」が担当しました。
公開株式会社『北方計画設計局』公式サイトより
【哨戒艦プロジェクト22160】
建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国の『ゼレノドリスク造船所』です。

【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】

プロジェクト22160哨戒艦の3番艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、2016年2月18日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第3のプロジェクト22160哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは2016年2月18日に起工される]
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは起工された]
その後、クリミア半島のケルチ市に在る『ゼレノドリスク造船所』の下請け会社造船工場『ザリフ』へ回航され、ここで建造が進められました。

2019年2月21日に造船工場『ザリフ』で進水しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは進水した]
2019年8月初頭までに「パーヴェル・デルジャーヴィン」の乗組員の編成が完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンの乗組員の編成は完了した]
2020年4月21日、「パーヴェル・デルジャーヴィン」はノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは洋上試験を行なう為にノヴォロシースクへ到着した]

2020年5月15日、サンクトペテルブルクでの訓練を終えた「パーヴェル・デルジャーヴィン」の乗組員がノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィン乗組員はノヴォロシースクへ到着した]
その後、「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、黒海での洋上試験の準備を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは洋上試験の準備を進めている]
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンはノヴォロシースクで消磁作業を行なった]
2020年7月23日、「パーヴェル・デルジャーヴィン」は黒海で洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは黒海で洋上試験を開始した]
8月末には76mm砲などの各種兵器の射撃試験を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは黒海で兵器の射撃試験を行なった]
10月19日には艦上捜索救助ヘリコプターKa-27PSの着艦試験を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは黒海でヘリコプター着艦試験を行なった]
11月6日には黒海艦隊海上航空隊の多用途複座戦闘機Su-30SMの協力を得て、対空防衛システム~対空用レーダーなどの動作点検を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは黒海で対空レーダーの動作点検を行なった]
「パーヴェル・デルジャーヴィン」の洋上試験は2020年11月中旬までに完了し、11月27日にロシア海軍への正式な就役式典(聖アンドレイ旗初掲揚式典)がノヴォロシースクで開催されました。
[新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは2020年11月27日にロシア海軍へ就役する]



「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、ノヴォロシースク海軍基地の第184水域保護旅団の第181小型対潜艦大隊へ編入されました。
プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに6隻が起工され、3隻が就役しています。
「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年12月20日就役
「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2017年進水/2019年6月11日就役
「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工/2019年2月21日進水/2020年11月27日就役
「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工/2021年就役予定
「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工/2022年就役予定
「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工/2023年就役予定
プロジェクト22160哨戒艦は6隻全てが黒海艦隊へ配備され、ノヴォロシースクに駐留します。

[ロシア海軍黒海艦隊の新ノヴォロシースク基地は60隻以上の艦船を収容できる]
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年11月27日10時24分配信
【軍艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」は黒海艦隊へ加わった】
ロストフ・ナ・ドヌー、11月27日-ロシア通信社ノーボスチ
新たなプロジェクト22160哨戒艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」は黒海艦隊へ受け入れられた。
黒海艦隊情報供給部は発表した。

「黒海艦隊のノヴォロシースク海軍基地で、哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンの黒海艦隊の艦編制への受け入れ式典が開催されました。
聖アンドレイ旗掲揚式典開始に先立ち、それは埠頭で清めの儀式が行なわれました」
声明では、こう述べられた。
艦は、黒海艦隊ノヴォロシースク海軍基地の水域保護連合部隊へ加わった。
近い内に新たな艦の乗組員は、特殊錬成任務への取り組みを開始し、その後、計画戦闘訓練任務の遂行の着手へと移行する。
哨戒艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、株式会社『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』の造船台で建造されたプロジェクト22160艦シリーズの3隻目となる。
この艦は、モジュール兵装概念を用いて設計及び建造された。
同プロジェクト哨戒艦は、海上経済ゾーンの防護及び保護の為に意図されており、捜索救助機能を実行し、船団を護衛できる。
排水量約1700トンのモジュールコルベットは30ノットの速力を発揮する。
航行距離は6000海里、自立航行期間60日。
乗組員は80名から成る。
標準兵装として、新たな76.2mm砲、高射ミサイル複合体及び機関砲を装備する。

プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。
現在建造中のプロジェクト20380/20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。
設計はサンクトペテルブルクの「北方計画設計局」が担当しました。
公開株式会社『北方計画設計局』公式サイトより
【哨戒艦プロジェクト22160】
建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国の『ゼレノドリスク造船所』です。

【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】

プロジェクト22160哨戒艦の3番艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、2016年2月18日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第3のプロジェクト22160哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは2016年2月18日に起工される]
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは起工された]
その後、クリミア半島のケルチ市に在る『ゼレノドリスク造船所』の下請け会社造船工場『ザリフ』へ回航され、ここで建造が進められました。

2019年2月21日に造船工場『ザリフ』で進水しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは進水した]
2019年8月初頭までに「パーヴェル・デルジャーヴィン」の乗組員の編成が完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンの乗組員の編成は完了した]
2020年4月21日、「パーヴェル・デルジャーヴィン」はノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは洋上試験を行なう為にノヴォロシースクへ到着した]

2020年5月15日、サンクトペテルブルクでの訓練を終えた「パーヴェル・デルジャーヴィン」の乗組員がノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィン乗組員はノヴォロシースクへ到着した]
その後、「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、黒海での洋上試験の準備を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは洋上試験の準備を進めている]
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンはノヴォロシースクで消磁作業を行なった]
2020年7月23日、「パーヴェル・デルジャーヴィン」は黒海で洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは黒海で洋上試験を開始した]
8月末には76mm砲などの各種兵器の射撃試験を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは黒海で兵器の射撃試験を行なった]
10月19日には艦上捜索救助ヘリコプターKa-27PSの着艦試験を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは黒海でヘリコプター着艦試験を行なった]
11月6日には黒海艦隊海上航空隊の多用途複座戦闘機Su-30SMの協力を得て、対空防衛システム~対空用レーダーなどの動作点検を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは黒海で対空レーダーの動作点検を行なった]
「パーヴェル・デルジャーヴィン」の洋上試験は2020年11月中旬までに完了し、11月27日にロシア海軍への正式な就役式典(聖アンドレイ旗初掲揚式典)がノヴォロシースクで開催されました。
[新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは2020年11月27日にロシア海軍へ就役する]



「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、ノヴォロシースク海軍基地の第184水域保護旅団の第181小型対潜艦大隊へ編入されました。
プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに6隻が起工され、3隻が就役しています。
「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年12月20日就役
「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2017年進水/2019年6月11日就役
「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工/2019年2月21日進水/2020年11月27日就役
「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工/2021年就役予定
「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工/2022年就役予定
「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工/2023年就役予定
プロジェクト22160哨戒艦は6隻全てが黒海艦隊へ配備され、ノヴォロシースクに駐留します。

[ロシア海軍黒海艦隊の新ノヴォロシースク基地は60隻以上の艦船を収容できる]
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