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極超音速ミサイル"ツィルコン"発射試験の支援任務に従事したロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はセヴェロモルスク基地へ帰投した

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2020年11月27日14時1分配信
【ミサイル「ツィルコン」の試験を支援した艦はセヴェロモルスクへ戻った】
モスクワ、11月27日、インタファクス

前日に新たな極超音速ミサイル「ツィルコン」の試験海域を保護したロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、北方艦隊主要基地~セヴェロモルスクへ戻った。
金曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「彼らは1週間以上海に滞在し、困難な嵐の条件下で行動しました。
出航の最終段階で艦の乗組員は、極超音速ミサイル"ツィルコン"の試験実施海域の保護を保障しました」
北方艦隊
の声明では、こう述べられた。

広報サービスは、セヴェロモルスク「アドミラル・カサトノフ」乗組員は、最初の遠距離航海の準備を行なうと述べた~フリゲートは、戦闘艦・支援船支隊を率いる。

11月26日、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、白海エリアからバレンツ海の標的へ極超音速ミサイル「ツィルコン」の射撃を実施した。
「客観的観測データによると、極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は450km離れた海上目標を成功裏に撃破しました。
ミサイルの飛翔速度はマッハ8以上になりました」
ロシア連邦国防省
は伝えた。

ロシア連邦国防省は、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」による最初の「ツィルコン」の射撃は今年10月初頭に実施されたと述べた。

2019年2月、連邦教書演説においてロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、ミサイル「ツィルコン」は、約マッハ9の速度(マッハ-音の速度)で距離1000km以上の地上及び水上目標の撃破が可能であると述べた。

大統領は2019年12月2日に、今後数年間のロシア海軍の能力の強化は、「ツィルコン」(コーポレーション『戦術ミサイル兵器』)使用の為に完成するフリゲート及び潜水艦の戦闘編制への受け入れに多くを依存していると言った。

昨年12月、プーチンは、極超音速ミサイル「ツィルコン」の作業計画は、海上のみならず、地上配置に関しても進められていると話した。

今年3月、北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフは、北方艦隊潜水艦は近い内に極超音速兵器の試験への着手を計画していると話した。



ロシア北方艦隊プロジェクト1164「アトラント」(「スラヴァ」級)ロケット巡洋艦の2番艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)は、2011年6月にセヴェロドヴィンスク市艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』へ回航されて近代化改装が始まり、2016年12月末に工事と洋上試験を終えて艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装を終えて北方艦隊へ復帰した]

復帰後は活発に行動しており、最近では、アメリカ海軍ミサイル駆逐艦「ロス」バレンツ海まで進出してきた事を受け、同艦の監視任務の為に出航し、ノルウェー海南部まで追跡しています。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海とノルウェー海でアメリカ海軍駆逐艦を追跡した後に母港へ帰投した]


1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、2020年7月21日に就役した最新鋭艦です。

[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフはロシア海軍へ就役した]

最近では、バレンツ海白海で演習を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海と白海での演習を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]


2020年11月17日、この2隻はバレンツ海で演習を行なう為、一緒に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で戦闘演習を行なう]

しかし、バレンツ海は悪天候に見舞われました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年11月20日18時7分配信
【バレンツ海及び白海の北方艦隊部隊は嵐の下での行動を準備する】

11月26日未明、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」(「アドミラル・カサトノフ」の同型艦)が白海から極超音速ミサイル「ツィルコン」バレンツ海の海上標的へ向けて発射した際、海上標的が置かれた海域の周辺で支援任務に従事しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海からバレンツ海の海上目標へ極超音速ミサイル"ツィルコン"を発射した]

「ツィルコン」試験の支援任務を終えた「マルシャル・ウスチーノフ」「アドミラル・カサトノフ」は、11月27日にセヴェロモルスク基地へ帰投しました。

フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、今後、最初の遠距離航海が予定されています。

なお、同型艦「アドミラル・ゴルシコフ」は、2019年2月から7月まで世界を一周する遠距離航海を行なっています。
[フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"遠距離航海(2019年2月-7月)]
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