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ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"はバルト海へ入る

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2020年12月2日12時13分配信
【コルベット「ボイキー」はバルト海峡を通過する】

バルト艦隊コルベット「ボイキー」は、スカンジナビア半島ユトランド半島の間に位置し、北海バルト海を隔てる大ベルト海峡、カテガット海峡、エーレ海峡、スカゲラク海峡の通行を行なっている。
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艦は、バルト艦隊の担当ゾーン~大西洋海域での計画戦闘演習任務を遂行した後にバルト艦隊主要基地へ戻る。

大西洋北東部コルベット「ボイキー」乗組員は、停止時及び航行時に燃料及び水の在庫を補充する複合活動を行ない、対潜兵器複合体及び対潜ヘリコプターKa-27の使用を伴う仮想敵潜水艦の捜索、探知、破壊の任務へ取り組んだ。
同時に、ミサイルの電子発射実行を伴う仮想敵艦支隊対艦ミサイル複合体「ウラン」によるミサイル打撃を与える演習を行ない、艦の対空防衛の問題へ取り組んだ。

航海の主な任務は、バルト艦隊の担当ゾーンにおける海軍の艦の存在の確保に在る。




プロジェクト20380コルベットの3番艦「ボイキー」(532)は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2005年5月27日に起工され、2011年4月15日に進水し、2013年5月16日に就役、バルト艦隊へ編入されました。
[コルベット「ボイキー」はロシア海軍へ就役した]

就役以来バルト海でのみ行動していた「ボイキー」でしたが、2016年6月、同型艦「ストイーキー」(545、2014年7月27日就役)と共に初めて北海へ進出しました。
(2016年6月中旬にバルチースクを出航し、7月5日に帰港)

[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北海から戻ってきた]

2016年10月には同型艦「ソーブラジテルヌイ」(531、2011年10月14日就役)と共に北大西洋へ進出しました。
(2016年10月初頭にバルチースクを出航し、10月22日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北大西洋から戻ってきた]

「ボイキー」「ソーブラジテルヌイ」は、2017年4月にも北大西洋へ進出しました。
(2017年4月7日バルチースクを出航し、5月1日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻はバルチースクへ帰投した]

2017年6月には同型艦「ステレグーシチー」(550、2008年2月27日就役)と共に北海へ進出しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北海での戦闘演習を終えてバルト海へ戻った]

2017年7月下旬にはバルト海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2017』第1段階へ参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第1段階はバルト海で実施された]

2017年10月14日から2018年1月14日まで、同型艦「ソーブラジテルヌイ」と共に地中海、アデン湾への遠距離航海を行ないました。
ただし「ボイキー」地中海東部までしか進出しませんでした。


[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベットは地中海・アデン湾遠征を終えて帰投した]


2018年6月中旬、同型艦「ストイーキー」と共に北大西洋へ進出し、7月上旬に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北大西洋遠征を終えた]

2018年8月初頭にはバルト海北方艦隊及び黒海艦隊の艦と合同演習を行ないました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

2019年1月下旬にはバルト海へ入ったアメリカ合衆国海軍駆逐艦を追尾しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ボイキー"は、バルト海でアメリカ海軍のミサイル駆逐艦グレーヴリーとポーターを監視する]

2019年6月9日から21日までバルト海で実施されたNATO海軍演習『バルトップス-2019』を監視しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の軍艦はバルト海のNATO海軍演習『バルトップス-2019』を監視する]

2019年6月25日、同型艦「ストイーキー」と共に北大西洋への航海へ出発し、7月8日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北海での演習を終えてバルチースクへ帰投した]

2019年7月28日の『ロシア海軍の日』にはカリーニングラード州バルチースクで行なわれた観艦式へ参加しました。


2019年8月にはバルト海で行なわれたロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

2019年8月末には同型艦「ステレグーシチー」、「ストイーキー」と共にバルト海の演習へ参加しました。


2019年9月末には同型艦が4隻揃ってバルト海の演習へ参加しました。


2020年3月初頭にバルト海で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"はバルト海で対潜戦闘訓練を行なった]

2020年3月下旬、「ボイキー」は、大型揚陸艦「ミンスク」、「カリーニングラード」と共に北海へ進出し、対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦2隻は北海で演習を行なった]

その後、「ボイキー」は単独で英仏海峡海域まで進出し、この間、北方艦隊最新鋭給油船「アカデミック・パシン」(2020年1月21日就役)から補給を受けました。
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4月30日、「ボイキー」英仏海峡を北上しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"は英仏海峡を通過した]

「ボイキー」は、シェルブール造船所で建造されたフランス海軍最新鋭原子力潜水艦「シュフラン」(2007年12月19日起工、2019年7月12日進水、2020年4月27日洋上試験開始)の情報収集を行なっていたようです。
[ロシア海軍はフランス海軍最新鋭原潜の情報を収集していた?]

2020年8月初頭のロシア海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加し、8月8日には北海へ進出して模擬ミサイル発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭水上戦闘艦6隻は北海でミサイル発射訓練を行なった]

その後にバルト海へ戻り、対潜戦闘訓練などを行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット3隻はバルト海で対潜戦闘訓練を行なった]

2020年11月下旬に北海へ進出し、11月24日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)で洋上補給を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"は英仏海峡で洋上補給を行なった]

11月26日にラ・マンシュ海峡を去り、北東大西洋へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"は北東大西洋へ行く]

その後、北東大西洋で対潜戦闘訓練をを行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"は北東大西洋で対潜戦闘訓練を行なった]

11月30日には対艦ミサイル「ウラン」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"は北東大西洋で対艦ミサイルの模擬発射訓練を行なった]

12月1日にはスカゲラク海峡へ入りました。

今後、「ボイキー」バルト海へ入り、母港バルチースクへ戻ります。
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