ロシア海軍3艦隊合同演習には20隻の水上艦船と3隻の潜水艦が参加する

2013年1月19日、地中海黒海ロシア海軍3艦隊(黒海艦隊、バルト艦隊、北方艦隊)の艦船が参加する大規模演習が始まりました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習は黒海と地中海で始まった]
[バルト艦隊の大型揚陸艦は黒海で揚陸演習を行なう]
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア連邦軍の地中海演習の活動段階が始まった】
モスクワ、1月21日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦軍参謀本部総長代理アレクサンドル・ポストニコフ大将指導の下、20隻以上の艦船と原子力潜水艦1隻を含む3隻の潜水艦が参加する海軍演習の活動段階は地中海及び黒海で始まった。
ロシア連邦軍参謀本部総長ワレーリー・ゲラシモフ大将は、月曜日の電話会議で発表した。

黒海艦隊、バルト艦隊、北方艦隊の艦船グループ演習は1月19日に開始された。

「参謀本部総長代理アレクサンドル・ポストニコフ君の指導下で演習の活動段階は始まりました。
かの場所には、既に海軍総参謀長代理レオニード・スハーノフ少将が居ます。
演習の主要目的は、遠海ゾーンにおける艦隊の相互連携及び管理システムの改善であります。
このような大規模の海軍の作戦訓練行動が行なわれるのは初めてです」

ゲラシモフは話した。

地中海巡洋艦「モスクワ」艦上に居るスハーノフ少将は、この演習には、23隻の軍艦及び保障船、地中海の1隻の原子力潜水艦と1隻のディーゼル潜水艦黒海の1隻のディーゼル潜水艦、(陸上基地)航空隊と艦隊、遠距離航空隊、南方軍管区空軍航空部隊の25機の航空機及びヘリコプターが参加すると電話で伝えてきた。
スハーノフによると、現在、艦船グループは、海上で保障船から水と燃料を補充している。

「カリーニングラード」など2隻のバルト艦隊大型揚陸艦は、無防備の海岸への上陸訓練の為、黒海ラエフスキー射爆場エリアへ配置されている。
(2013年1月21日11時14分配信)


テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより
2013年1月21日13時30分配信
【黒海と地中海で大規模海軍演習がスタートを切った】

会議の様子です。


今回の3艦隊合同演習には、23隻の各種水上艦船が参加するとの事です。
これまでに判明している参加艦船は、この14隻です。
(記事中にある「保障船」は、給油船曳船を指しています)

[ロシア連邦海軍3艦隊連合グループ]
指揮官:ロシア連邦海軍総参謀長代理レオニード・スハーノフ少将
旗艦:親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」

[黒海艦隊艦船支隊]
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」
警備艦「スメトリーヴイ」
大型揚陸艦「サラトフ」
大型揚陸艦「アゾフ」
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」
海洋曳船MB-304

[バルト艦隊艦船支隊]
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」
大型揚陸艦「カリーニングラード」
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」
中型海洋給油船「レナ」
救助曳船SB-921

[北方艦隊艦船支隊]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
中型海洋給油船「ドゥブナ」
救助曳船「アルタイ」


この14隻の大部分は地中海東部に展開していますが、バルト艦隊の大型揚陸艦「カリーニングラード」「アレクサンドル・シャバリン」黒海に居ます。

この14隻以外に、特務艦(偵察艦?)など9隻が演習に参加するようです。


そして今回、艦隊連合部隊指揮官スハーノフ少将から、更に潜水艦3隻(うち1隻は原子力潜水艦)も演習に参加している事が明らかにされました。

[地中海]
原子力潜水艦1隻
ディーゼル潜水艦1隻

[黒海]
ディーゼル潜水艦1隻


黒海に居るディーゼル潜水艦1隻は、黒海艦隊所属のB-871「アルローサ」以外に有り得ません。
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地中海に居る原子力潜水艦1隻は北方艦隊所属、ディーゼル潜水艦1隻は、おそらくバルト艦隊所属でしょう。

原子力潜水艦は、北方艦隊所属のプロジェクト971(アクラ級)の可能性が最も高いと思われます。
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ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【プロジェクト971「シチューカ-B」】
北方艦隊には6隻の971が在籍しており、2隻が修理中、4隻が稼働状態に在ります。

K-317「パンテーラ」
K-461「ヴォルク」
K-154「チグル」
K-335「ゲパルド」


K-461「ヴォルク」は、1995年12月から1996年2月まで地中海へ派遣されています。

バルト艦隊には、ディーゼル潜水艦3隻(プロジェクト877×2隻、プロジェクト677×1隻)が所属しています。

ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【プロジェクト877「パルトゥース」(NATOコード名「キロ」】
バルト艦隊にはB-227「ヴィボルグ」B-806「ドミトロフ」の2隻が所属しており、B-227「ヴィボルグ」は修理中です。

未だ試験中のプロジェクト677潜水艦B-585「サンクト-ペテルブルク」地中海へ出す事も考えられないので、残る1隻のB-806「ドミトロフ」の可能性が高いのではないでしょうか。
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今回の演習を統括するロシア連邦軍参謀本部総長代理アレクサンドル・ポストニコフ大将は、2010年1月から2012年4月までロシア連邦陸軍総司令官を務めていました。
2012年4月26日、連邦軍参謀本部総長代理に任命されました。
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地中海親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」に将旗を掲げ、ロシア海軍3艦隊連合部隊を指揮するロシア連邦海軍総参謀長代理レオニード・スハーノフ少将は、昨年(2012年)4月下旬に行なわれたロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」("Морское взаимодействие -2012")のロシア側統制官でした。
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[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」]

スハーノフ少将は、昨年の「海洋協同-2012」では、チンタオ海軍基地に設置された合同演習実施本部のロシア側代表という立場であり、艦に乗る事は有りませんでしたが、今回は巡洋艦に乗り込み、海上で艦船部隊を指揮します。

レオニード・スハーノフ少将は、昨年(2012年)11月15日、ロシア連邦大統領令により定年を2年間延長されています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2012年11月15日11時47分配信
【プーチンは海軍総参謀長代理スハーノフの契約を延長した】

ロシア連邦軍の少将の定年は55歳であり、その年齢に達したスハーノフ少将は、本来ならば定年退職しなければならないのですが、特例により定年を2年間先延ばしするという事です。
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