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ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海遠征を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年12月10日15時45分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は遠距離航海を完了し、セヴェロモルスクへ到着した】

本日(12月10日)、遠距離航海任務の遂行を完了した大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、北方艦隊主要基地~セヴェロモルスクへ到着した。
同艦と共に、中型海洋給油船「アカデミック・パシン」救助曳船「アルタイ」も戻ってきた。

航海の最終段階のノルウェー海及びバレンツ海で、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は水中音響兵装を使用して移動潜水艦の捜索へ取り組んだ。

遠距離航海から戻ってきた軍事船員を北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ中将は祝福した。
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彼は、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」が世界の大洋の様々な海域~南緯度のみならず、北極~への遠距離航海へ最も積極的に参加している艦の内の1隻である事を指摘した。
艦隊司令官は、乗組員の前に与えられた任務の全てが立派に遂行された事を強調した。

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の遠距離航海は、5ヶ月以上続いた。
その最初の段階で乗組員は、フィンランド湾クロンシュタット泊地主要海軍パレードへ参加し、その後、バルト海及び北海で艦隊間演習へ参加した。

8月から11月まで大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」地中海で行動した。
そこで同艦は、ロシア海軍の他の艦との連携を含め、10回以上の潜水艦捜索演習を実施した。

地中海から戻ってくる北方艦隊将兵は、北海と、ブリテン島北西の大西洋上で指示された任務へ取り組んだ。

航海中に大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は合計で30000海里以上を航行し、アルジェリア、ギリシャ、キプロス、シリアへの業務寄港を行なった。

航海は、北方艦隊対潜艦連合部隊参謀長であり、この航海中に連合部隊司令官へ任命されたスタニスラフ・ヴァリク1等海佐の将旗の下で行なわれた。



北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役/2010年12月7日再就役)は、2020年6月13日にセヴェロモルスクを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバルト海へ向かった]

しかし、バレンツ海ノルウェー海を通過した「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、北海からバルト海へは入らず、更に南下してラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは英仏海峡を通過した]


その後、バルト海へ入り、7月26日にクロンシュタットで行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後も母港セヴェロモルスクへの帰路には就かず、そのまま地中海への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海へ行く]

8月6日にはビスケー湾潜水艦捜索演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年8月6日22時0分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はビスケー湾で潜水艦の捜索へ取り組んだ】

8月7日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海へ入った]
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8月11日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」アルジェリアの首都アルジェを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアルジェリアを訪れた]

8月13日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアルジェリアを去った]

8月16日には地中海(中部)で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海で対潜戦闘訓練を行なった]

その後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」地中海東部へ到着し、8月28日にはキプロス南部のリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは補給の為にキプロスのリマソール港を訪れた]
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9月1日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはキプロスのリマソール港を去った]

その後、北方艦隊最新給油船「アカデミック・パシン」(2020年1月21日就役)が「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と合流し、9月9日には洋上補給を行ないました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部(キプロス南方沖)で最新給油船アカデミック・パシンから洋上補給を受けた]
『MarineTraffic.com』より
【アカデミック・パシン】

9月11日には潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部で潜水艦捜索演習を行なった]
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その後も地中海東部に滞在しており、9月30日にも潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは再び地中海東部で潜水艦捜索演習を行なった]

10月初頭にシリアタルトゥース港へ寄港し、10月中旬頃にシリア沖で対潜戦闘訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフはシリア沖で対潜戦闘訓練を行なった]


10月17日には救助曳船「アルタイ」と合流しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部で救助曳船アルタイと合流した]

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10月19日にギリシャピレウス港を訪問しました。

[ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフはギリシャのピレウス港を訪れた]

10月22日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフはギリシャのピレウス港を去った]

その後、再びシリアタルトゥース港へ寄港し、11月1日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフはシリアのタルトゥース港を去った]
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11月3日には地中海東部100mm砲AK-100及び高射ミサイル複合体「キンジャール」の発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部で100㎜砲と艦対空ミサイルを発射した]

翌11月4日には潜水艦捜索及び機雷掃討訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海で潜水艦捜索及び機雷掃討訓練を行なった]

その後、地中海を西へ進み、11月8日にはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海を去り、大西洋へ入った]
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そのままイベリア半島沿いに北上してビスケー湾へ入り、セーヌ湾に停泊して洋上給油を行なった後、11月14日にラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフはラ・マンシュ海峡を通過した]

「アカデミック・パシン」「アルタイ」は少し遅れ、2日後の11月16日にラ・マンシュ海峡を通過して北海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船アカデミック・パシンと救助曳船アルタイは北海へ入った]

その後、暫くグレートブリテン島北部(スコットランド)のマレー湾(Moray Firth)付近に滞在していました。
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11月29日には北方艦隊遠距離対潜哨戒機Tu-142と合同で潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北極海と北東大西洋で長時間飛行を行なった]

12月初頭に北海を離れ、ノルウェー海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはノルウェー海へ入った]

12月8日にはバレンツ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海へ入った]

「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、バレンツ海で訓練を行なった後、12月10日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
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