fc2ブログ

ロシア海軍太平洋艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31はベーリング海でアメリカ空軍の戦略偵察機RC-135に対するスクランブル発進を行なった

20-1213c.jpg
20-1213b.jpg
『タス通信』より
2020年12月11日23時16分配信
【ロシアのMiG-31はベーリング海上空でアメリカ合衆国の偵察航空機を迎撃した】
モスクワ、12月11日/タス通信

ロシア戦闘機MiG-31は、金曜日にアメリカ合衆国空軍偵察航空機RC-135ロシア境界線へ接近してきた事に関連し、空中へ上がった。
国家防衛管理センター(ロシア連邦国防省の一部)は報道機関へ伝えた。

軍によると、12月11日、ロシアの監視手段は、ベーリング海の中立水域上空でロシア国境線へ接近してくる空中目標を記録した。
国境への侵犯を阻止する為、太平洋艦隊の対空防衛部隊の当直のMiG-31が空中へ上がった。

「ロシア戦闘機の乗員は、空中目標をアメリカ合衆国空軍の戦略偵察航空機RC-135と特定し、それに同行しました」
国家防衛管理センター
は伝えた。

センターが説明したように、外国の航空機ロシア連邦国境線から離れた後、ロシア戦闘機は無事に駐留飛行場へ戻った。
「ロシア戦闘機の飛行は、中立水域上空の空域使用に関する国際法規に厳密に沿って実施されました」
声明は強調した。

ロシア国境線へのアメリカ合衆国航空機の侵犯は許されなかった。



[高空迎撃戦闘機MiG-31(ロシア太平洋艦隊)]
16-0714b.gif
カムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場には、太平洋艦隊海軍航空隊迎撃戦闘機MiG-31が駐留しています。

エリゾヴォ基地
20-1110f.jpg

エリゾヴォ基地MiG-31
20-1110b.jpg
20-1110c.jpg
20-1110d.jpg
20-1110e.jpg

このMiG-31は、元々はロシア防空軍第865独立戦闘機航空連隊(1989年にSu-15からMiG-31へ機種改編)に所属していたのですが、防空軍空軍と合併した後の1998年7月1日に海軍航空隊へ移管されました。

その後、第865独立戦闘機航空連隊は廃止され、第317混成航空連隊の下の1個飛行隊へ改編されました。

現在は、30機程度のMiG-31が配備されています。


現在、ロシア航空宇宙軍MiG-31は、電子機器を換装し、対地/対艦ミサイルの運用能力を付与するMiG-31BMへの近代化改修を行なっています。



太平洋艦隊海軍航空隊所属のMiG-31MiG-31BMへ改修される事になり、2019年2月20日に最初の2機がカムチャツカエリゾヴォ飛行場へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMが配備された]
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊は近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMの慣熟訓練を進めている]
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊は近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMの飛行訓練を行なっている]
[ロシア海軍太平洋艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMは空中戦闘訓練を行なった]

2020年2月8日、次のMiG-31BMエリゾヴォへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊へ高空迎撃戦闘機MiG-31BMが配備された]

2020年12月1日、数機のMiG-31BMチュクチ半島アナドイル空港へ展開し、戦闘当直任務、つまりスクランブル待機に就きました。
20-1201h.jpg
20-1201i.jpg
[ロシア海軍太平洋艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMはチュクチ半島で戦闘当直に就いた]

今回(12月11日)、ベーリング海上空でアメリカ空軍戦略偵察機RC-135に対するスクランブル発進を行なったのも、おそらくはアナドイル派遣隊でしょう。


現在の所、太平洋艦隊海軍航空隊では、第317混成航空連隊の下に1個飛行隊が配備されているMiG-31ですが、今後は更なる1個飛行隊が増強される事になるようです。
[カムチャツカに駐留するロシア海軍太平洋艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31は増強される]
関連記事
スポンサーサイト