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ノヴォロシースク近郊で上陸演習が行なわれた

2013年1月19日、地中海黒海ロシア海軍3艦隊(黒海艦隊、バルト艦隊、北方艦隊)の艦船が参加する大規模演習が始まりました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習は黒海と地中海で始まった]
[バルト艦隊の大型揚陸艦は黒海で揚陸演習を行なう]
[ロシア海軍3艦隊合同演習には20隻の水上艦船と3隻の潜水艦が参加する]
[黒海艦隊の戦闘艦は実弾発射訓練を行なう]
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黒海東岸では、1月21日に上陸演習が実施されました。
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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
【ノヴォロシースクで大規模な海軍演習が行なわれた】
2013年1月23日

1月21日の天候は、ノヴォロシースクにおける大規模な海軍演習を辛うじて挫折させなかった。
海上での風力4の暴風の為、プログラムは修正する必要が有った。
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この演習は、過去10年間で最大規模である。
数日間に渡り、3艦隊:北方艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊は共に演習に参加する。

1月21日、マーリ・ウトリシュ地域において、演習のエピソードの一つが実施された。
2隻の揚陸艦は、出来るだけ目立たないように海岸に接近した。
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海軍歩兵部隊を艦上に載せた揚陸艦は、攻撃ヘリコプターによって対抗者の火力を制圧し、海岸へ接近した。
そこへ上陸が行なわれた。
軍用語では、これを「無防備の海岸への上陸」と呼ぶ。

「困難な水文気象条件でした。
しかし、海洋揚陸部隊の上陸の為の全ての戦闘任務は成功しました。
部下の行動に対する予備評価は、少なくとも、"良"でしょう」

黒海艦隊司令官代理アレクサンドル・ノサトフ少将は指摘した。

それはバルト艦隊及び黒海艦隊の艦船のみが参加する演習の最後のエピソードである。
これは、彼らの戦闘技量を点検する最終段階だった。
そして今、全ての艦船は、彼らの拠点へ戻る。


今回の3艦隊合同演習黒海及び地中海東部で実施され、23隻の各種水上艦船と3隻の潜水艦が参加しています。

黒海では、今回の記事に有るように、上陸演習が行なわれました。

上陸部隊を運んだのは、バルト艦隊大型揚陸艦「カリーニングラード」「アレクサンドル・シャバリン」の2隻でした。

この他にも、黒海艦隊所属艦艇が参加したようです。
どの艦が参加したのかは現在のところ不明ですが、演習開始前の1月17日、セヴァストーポリから小型ロケット艦「ミラーシュ」が出港しています。
同艦がノヴォロシースク近郊の上陸演習に参加した可能性は高いでしょう。

小型ロケット艦「ミラーシュ」は、2008年8月のロシア・グルジア戦争に参加し、アブハジア沖グルジア海軍の戦闘艇1隻を撃沈しています。

上陸演習を終えた後、バルト艦隊大型揚陸艦2隻はボスポラス・ダータネルス海峡を通過して地中海へ向かい、地中海東部に居るロシア海軍3艦隊連合部隊(演習部隊本隊)と合流します。


ロシア海軍の上陸演習では、必ず「無防備の海岸への上陸」という表現が使われていますが、これは
「上陸予定場所に居る敵部隊を事前の攻撃で制圧し、無力化して『無防備にする』」という意味です。
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