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セヴェロドヴィンスク造船所で建造されている特殊用途原子力潜水艦ベルゴロド、原子力水中巡洋艦カザンとノヴォシビルスク、戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・オレグは2021年にロシア海軍へ就役する


『タス通信』より
2020年12月24日14時21分配信
【無人機「ポセイドン」搭載原子力潜水艦「ベルゴロド」は2021年に海軍へ引き渡される】
モスクワ、12月24日/タス通信

原子力水中無人機「ポセイドン」搭載潜水艦「ベルゴロド」と、2隻のプロジェクト「ヤーセン-M」潜水艦「カザン」及び「ノヴォシビルスク」ロシア海軍への引き渡しは、2021年に延期された。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「2020年末までに海軍は、原子力水中無人機ポセイドンを搭載するプロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドと、プロジェクト885M"ヤーセン-M"多目的原子力潜水艦カザン及びノヴォシビルスクを受け取る予定でした。
ですが、その引き渡し時期は、来年に延期されました」

対談者は話した。

他の造船分野の情報提供者は、この情報を確認した。
彼によると、この3隻の原子力潜水艦、更にプロジェクト955A(ボレイ-A)戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「クニャージ・オレグ」海軍への引き渡しが来年に延期されたのは、主として潜水艦を建造する『セヴマシュ』に依る一連の理由が引き起こしたものである。
同社は、計画された試験プログラムを設定時期に実行できなかった。

[潜水艦の引き渡し]
「ボレイ-A」原子力潜水艦「クニャージ・オレグ」
は、2021年にロシア連邦海軍へ補充される。
軍当局の最終会議において国防相セルゲイ・ショイグは述べた。
以前、潜水艦は2020年の引き渡しが計画されていた。

『タス通信』は、生産合同『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)から公式コメントを得られなかった。

特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」は、2019年4月23日に造船台から出渠した。
その海軍への引き渡しは、無人水中装置「ポセイドン」の受け入れが2021年になるのにも関わらず、2020年末に予定されていた。

ロジェクト885M「ヤーセン-M」原子力潜水艦のトップ「カザン」は、2017年3月21日に進水した。
その海軍への引き渡し時期は、一度ならず延期された。
以前、『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは、潜水艦海軍への引き渡しは2020年に計画されていると述べた。
12月9日、新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューに対し、北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ中将は、潜水艦は年末までに全ての国家試験を完了すると述べた。

プロジェクト885M潜水艦の最初の生産艦「ノヴォシビルスク」は、2019年12月25日に進水した。
同艦も又、ロシア海軍への加入は2020年末に予定されていた。



プロジェクト949A「アンテイ」(オスカーII)原子力水中巡洋艦K-329「ベルゴロド」は、1992年7月24日にセヴェロドヴィンスク市生産合同『北方機械製造事業』(セヴマシュ)で起工されましたが、2006年に完成度80パーセント程度で建造工事は凍結されました。

その後、「ベルゴロド」特殊用途原潜へ改造されることになり、2012年12月20日に原子力調査潜水艦プロジェクト09582として、改めて『セヴマシュ』で「起工」されました。
[調査原潜プロジェクト09852は起工された]
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当初、「ベルゴロド」は、2018年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、その後、引き渡しは延期され、2018年末までの進水予定も実現しませんでした。
[原子力科学調査潜水艦ベルゴロドは2018年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の為の原子力科学調査潜水艦ベルゴロドは2018年末までに進水する]

「ベルゴロド」は、無人潜水艇「クラヴェシン-2」などの有人或いは無人の各種潜水艇を搭載します。
[ロシア海軍の新型無人潜水艇クラヴェシン-2の試験はクリミア半島のフェオドシヤで行なわれている]

この他、現在開発中の大洋多目的システム「ポセイドン」の搭載母艦としての役割も果たします。
[大洋多目的システム「ポセイドン」]

2019年4月23日、「ベルゴロド」『セヴマシュ』で進水しました。

[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは進水した]

「ベルゴロド」は2020年にロシア海軍への引き渡しが予定されていましたが、同年中に洋上試験を開始する事すら実現できず、引き渡しは2021年に延期される事になりました。
[特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは2020年6月に洋上試験を開始し、同年9月にロシア海軍へ引き渡される]


プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦の2番艦(改型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」としては1番艦)「カザン」は、2009年7月24日にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で起工されました。
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[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]

2017年3月31日に進水しました。

[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンはセヴェロドヴィンスク造船所で進水した]

2018年9月24日から洋上試験が始まりました。


当初、「カザン」ロシア海軍への引き渡しは2019年12月末に予定されていましたが、航行試験の結果、幾つかの不具合が発覚した為、翌2020年に延期されました。

しかし、2020年12月下旬になっても洋上試験は完了せず、引き渡しは2021年に延期される事になりました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦カザンは白海で再び超音速対艦ミサイル"オーニクス"を発射した


プロジェクト885原子力水中巡洋艦「ヤーセン」シリーズの3番艦K-573「ノヴォシビルスク」(プロジェクト885M「ヤーセン-M」としては2隻目)は、2013年7月26日にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』造船所で起工されました。
[ヤーセン級多用途原潜3番艦ノヴォシビルスクは起工された]



2019年12月25日に『セヴマシュ』の造船台から出渠し、進水しました。

[ロシア海軍のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはセヴェロドヴィンスクで進水した]

「ノヴォシビルスク」ロシア海軍への引き渡しは2020年末に予定されていましたが、同年中に洋上試験を開始する事すら実現できず、引き渡しは2021年に延期される事になりました。
[ヤーセン-M級原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクは2020年にロシア海軍へ引き渡される]


ロシア海軍第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの5番艦「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』(北方機械製造事業)で起工されました。
(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては2番艦)
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]

2020年7月16日に『セヴマシュ』造船台から出渠し、進水しました。

[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグは進水した]

「クニャージ・オレグ」ロシア海軍への引き渡しも、2020年12月末に予定されていましたが、同年中には艤装工事を終える事すら出来ず、引き渡しは翌2021年に延期される事になりました。
[ボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグは2020年12月にロシア海軍へ就役する]
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