ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフの乗組員が編成された

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年1月11日3時30分配信
【カムチャツカで新たな対機雷防衛艦の乗組員が形成された】
北東軍集団の水域防護艦連合部隊で、最新の対機雷防衛艦「ピョートル・イリイチョーフ」の乗組員が形成された。
近い内に艦の要員は、サンクトペテルブルクの海軍総合研修センターで研修を行なう。
軍事船員は、新プロジェクト艦の根本的な構造を学習し、基礎的な専門操作をマスターする。
研修の過程で乗組員は、艦のユニット及びメカニズムから成る訓練基盤の全面的な使用が計画されており、戦闘指揮班は全ての必要な行動へ取り組む。
掃海艦「ピョートル・イリイチョーフ」は、プロジェクト12700シリーズの6番艦であり、太平洋艦隊の為の2隻目の艦である。
これと同様に太平洋艦隊の為に建造された艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は、既に国家試験を完了し、2020年末に艦隊へ加わった。


新たな掃海艦は、1945年8月18日のシュムシュ島強襲の際に死亡したソヴィエト連邦英雄で太平洋艦隊の赤軍水兵ピョートル・イワノヴィチ・イリイチョーフに敬意を表して命名された。
[参照]
掃海艦「ピョートル・イリイチョーフ」は、一体ガラス繊維強化プラスチック製船体というユニークさを有し、あらゆる種類の海洋機雷への対処の為に意図されている。
それは、艦自身に設置されている最新の水中音響ステーション、遠隔操作自動水中装置を装備する。
艦は、対機雷活動自動制御システムを有する。
[基本的な戦術-技術的特性]
排水量-890トン
全長-62メートル
幅-10メートル
最大速力-16ノット
乗組員-44名
ロシア海軍の新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。


従来のソ連/ロシア海軍の掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦と海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)

プロジェクト12700の6番艦「ピョートル・イリイチョーフ」は、サンクトペテルブルクの『中部ネヴァ川造船工場』で2018年7月25日に起工されました。




[ロシア海軍の為のアレクサンドリト級掃海艦6番艦ピョートル・イリイチョーフは起工された]
その乗組員団は、カムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊の北東軍集団の第114水域防護艦旅団で編成されました。
今後、「ピョートル・イリイチョーフ」乗組員は、サンクトペテルブルクの海軍総合研修センターで訓練を行ないます。
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