fc2ブログ

ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は大西洋へ出た

21-0111g.jpg
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年1月11日12時36分配信
【北方艦隊のフリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は大西洋での任務遂行を続ける】

本日(1月11日)、北方艦隊フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、その最初の遠距離航海の枠組みにおいて、ビスケー湾の移動を完了し、大西洋を南へ向かって進み続ける。

北方艦隊フリゲート支隊の一員として遠距離航海任務を遂行しており、そこには更に大洋救助曳船「ニコライ・チケル」が加わっている。
21-0111i.jpg

移動ルート上でフリゲート及び救助曳船の乗組員は、自身の海上技量を向上させた。
バレンツ海、ノルウェー海、北海で船員は、海上移動中の支隊の艦の様々な種類の防衛の為の一連の艦上演習を行なった。

ビスケー湾フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」乗組員は、潜水艦を捜索する演習を実施した。

フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」の遠距離航海は2020年12月30日から続いている。
この間に艦は2800海里以上を進んだ。
新たな年をフリゲート乗組員はノルウェー海で迎え、そしてクリスマス復活祭ラ・マンシュ海峡を通行した。

昨年(2020年)にロシア海軍へ加入したフリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」乗組員にとって、これは初めての遠距離航海である。
これに先立ち、長期の緊迫した訓練が有り、その中で要員は、駐留場所及びバレンツ海北方艦隊戦闘訓練射爆場で完全なサイクルの訓練を行なった。

遠距離航海の準備の枠組みでフリゲート乗組員は、バレンツ海において、数回の有翼ミサイル「カリブル」射撃を含む複合戦闘演習を行なった。

フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、誘導ミサイル兵装を有するロシア遠海・大洋ゾーン多目的フリゲート・プロジェクト22350である。
サンクトペテルブルク造船企業『北方造船所』で建造された。

『海軍の日』に先立つ2020年7月21日、フリゲート聖アンドレイ旗が厳かに掲揚された。
艦は、ロシア海軍最大の水上艦連合部隊であり、現在は同プロジェクトのフリゲート2隻が活動している北方艦隊ロケット艦師団へ含まれた。

フリゲートの兵装は、130㎜砲装置A-192高射ミサイル複合体対艦ミサイル「オーニクス」或いは「カリブル」の為の発射装置である。
対潜複合体を有し、艦上には対潜ヘリコプターKa-27を搭載する。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2009年11月26日に起工され、2014年12月12日に進水し、2020年7月15日にロシア海軍へ納入されました。
[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフはロシア海軍へ納入された]

正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典は、サンクトペテルブルクネヴァ川泊地に停泊中の「アドミラル・カサトノフ」で7月21日に開催されました。

[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフはロシア海軍へ就役した]

ロシア海軍へ就役した「アドミラル・カサトノフ」は、7月26日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルクネヴァ川で行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


その後もバルト海に留まっていましたが、2002年9月に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ回航される事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ向かっている]

9月15日、「アドミラル・カサトノフ」セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

その後、「アドミラル・カサトノフ」白海へ移動し、9月29日には有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を地上へ発射した]

10月2日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海からセヴェロモルスクへ帰投した]

「アドミラル・カサトノフ」は各種演習や乗組員の錬成訓練を行なう為、10月15日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で演習を行なう]

数日後に帰投した後、今度は対潜演習を行なう為、10月20日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で対潜演習を行なう]

バレンツ海で対潜演習を行なった後、10月24日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で対潜演習を行なった後に帰投した]

この時、新型対潜ミサイル「オトヴェート」の発射試験も行なわれました。
[ロシア海軍の新型対潜ミサイル"オトヴェート"の試験は完了した]

11月7日、バレンツ海白海で戦闘訓練を行なう為に出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海と白海で戦闘訓練を行なう]

バレンツ海での戦闘訓練の後、11月11日に白海沿岸のセヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はセヴェロドヴィンスクへ到着した]

翌11月12日、「アドミラル・カサトノフ」白海有翼ミサイル「カリブル」チジャ射爆場の地上目標へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した]

11月14日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海と白海での演習を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

12月初頭には「アドミラル・カサトノフ」乗組員へ新型コロナウイルスのワクチン接種が行なわれました。


21-0111h.jpg
2020年12月30日、「アドミラル・カサトノフ」セヴェロモルスクから出航し、遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は遠距離航海へ出発した]

出航後、バレンツ海救助曳船「ニコライ・チケル」(1989年4月12日就役)と合流しました。
『Marine Traffic』より
【曳船「ニコライ・チケル」】

「アドミラル・カサトノフ」「ニコライ・チケル」は2021年の新年をノルウェー海で迎え、その後にラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過、1月11日にはビスケー湾を抜けて大西洋上へ出ました。
20-1229b.jpg
関連記事
スポンサーサイト