ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった
- カテゴリ:地中海情勢(2021年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年1月11日17時34分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海で対空防衛の訓練を実施した】
地中海のロシア海軍常設グループの一員として任務を遂行している黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、対空防衛の訓練を実施した。
訓練計画に沿って、航空機から海上の艦へ発射された有翼ミサイル打撃を撃退するエピソードへ取り組んだ。
演習中、艦の戦闘情報所は模擬目標を探知、分類し、対空防衛班は攻撃距離へ進入する仮想空中目標を電子発射により破壊した。
対空防衛訓練に加え、フリゲートの乗組員は、海上で行動する艦の日常の組織化、更には組織的通信及び様々な航海環境での操艦の要素へ取り組んだ。
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2020年12月から地中海のロシア海軍常設グループの一員として、与えられた任務を遂行している。
プロジェクト11356Rフリゲート1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)は、これまでに何度も地中海へ派遣されています。
「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2019年までに計7回地中海への航海を行ないました。
(2016年9月下旬~10月上旬、2016年11月初頭~12月下旬、2017年2月末~3月末、2017年4月初頭~7月中旬、2017年12月初頭~2018年5月末、2018年8月下旬~10月末、2019年4月下旬~8月下旬)
2020年2月27日には同型艦「アドミラル・マカロフ」と共にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
2月28日にはボスポラス海峡へ入り、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・マカロフ"は地中海へ向かった]
「アドミラル・グリゴロヴィチ」は3月25日にヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部でヘリコプターの発着訓練を行なった]
3月下旬からは他の同型艦2隻(「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」)と共に各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で戦闘訓練を行なった]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で対潜戦闘訓練を行なった]
5月1日には地中海東部で機雷源を突破する演習を行ないました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部で機雷源突破演習を行なった]
5月20日、プロジェクト22870救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムール」(2014年12月28日就役)と共にスエズ運河へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と救助曳船プロフェッソル・ニコライ・ムールは地中海を去り、スエズ運河へ入った]

インド洋へ入る前に対テロ演習を行ないました。
[インド洋へ向かうロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と救助曳船プロフェッソル・ニコライ・ムールは対テロ演習を行なった]

6月3日、スリランカのコロンボ港の泊地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と救助曳船プロフェッソル・ニコライ・ムールはスリランカのコロンボ港へ入った]
スリランカを去った後、西へ向かい、6月20日にはスエズ運河を通過して地中海東部へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と救助曳船プロフェッソル・ニコライ・ムールはインド洋から地中海へ戻ってきた]
6月26日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海を去り、その後、母港セヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海を去り、セヴァストーポリへの帰路に就いた]
その後は黒海で行動していましたが、2020年12月24日にボスポラス海峡を南下し、地中海東部へ向かいました。
「アドミラル・グリゴロヴィチ」が地中海東部へ行くのは、これで通算9回目となります。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部(シリア沖)へ行く]
そして新年(2021年)を地中海東部で迎えました。
[ロシア海軍黒海艦隊の10隻以上の艦船が地中海に滞在している]
2021年1月11日に地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「スタールイ・オスコル」:2020年12月下旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2020年12月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」:2020年11月末から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「サラトフ」:2021年1月中旬から地中海東部に滞在

海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」:2020年12月初頭から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2020年12月初頭から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」:2020年6月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「クルサント・キロヴェツ」:2020年10月中旬から地中海東部に滞在
[バルト艦隊]
コルベット「ストイーキー」:2021年1月初頭から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「コラ」:2021年1月初頭から地中海東部に滞在
海洋曳船「ヤーコフ・グレベリスキー」:2021年1月初頭から地中海東部に滞在
工作船PM-82:2020年12月下旬から地中海東部に滞在
- 関連記事
-
- ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリはシリアのタルトゥース沖で砲撃訓練を行なった
- ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークはシリアのタルトゥース港で乗組員の錬成訓練を行なった
- ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海東部へ向かった
- ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった
- ロシア海軍黒海艦隊の10隻以上の艦船が地中海に滞在している
スポンサーサイト