ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はアルジェリアのアルジェ港を訪れた
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年1月18日17時30分配信
【北方艦隊のフリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」はアルジェリアへの業務寄港を行なった】
本日(1月18日)、北方艦隊のフリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、その初めての遠距離航海の枠組みで港湾都市アルジェ~北アフリカの国と同名の首都~への業務寄港を行なった。


ロシア船員の訪問は1月20日まで続く。
この間に艦の乗組員は真水と食料の在庫を補充し、要員は航行当直から解放される。
フリゲートの乗組員にとって、これはこの航海における最初の外国港への訪問である。
今後、同艦は地中海地域の国の港へ数回の業務寄港を行なう。
ロシア艦によるアルジェリア及び他国への訪問は、国際海軍協力を維持する目的で行なわれる。
フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」の遠距離航海の主な任務の1つは、聖アンドレイ旗のデモンストレーションと、この地域でのロシア連邦の海軍の存在を確保する事に在る。
フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」の遠距離航海は2020年12月30日から続いている。
これまでに艦は4000海里以上を走破した。
[参照]
「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、遠海ゾーン及び大洋ゾーンの為の誘導ミサイル兵器を持つロシアのプロジェクト22350多目的フリゲートである。
サンクトペテルブルクの造船企業『北方造船所』で建造された。
海軍の日を前にした2020年7月21日、フリゲートで聖アンドレイ旗掲揚式典が開催された。
艦は、ロシア海軍最大の水上艦連合部隊である北方艦隊のロケット艦師団へ入った。
現在、同プロジェクトのフリゲート2隻が行動している。
プロジェクト22350フリゲートは、130mm砲装置A-192、高射ミサイル複合体、対艦ミサイル「オーニクス」或いは「カリブル」の為の発射装置で武装する。
対潜兵器複合体を有し、艦上へ対潜ヘリコプターKa-27を搭載する。
1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、サンクトペテルブルクの『北方造船所』で2009年11月26日に起工され、2014年12月12日に進水し、2020年7月15日にロシア海軍へ納入されました。
[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフはロシア海軍へ納入された]
正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典は、サンクトペテルブルクのネヴァ川泊地に停泊中の「アドミラル・カサトノフ」で7月21日に開催されました。
[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフはロシア海軍へ就役した]
ロシア海軍へ就役した「アドミラル・カサトノフ」は、7月26日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルクのネヴァ川で行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
その後もバルト海に留まっていましたが、2002年9月に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ回航される事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ向かっている]
9月15日、「アドミラル・カサトノフ」はセヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]
その後、「アドミラル・カサトノフ」は白海へ移動し、9月29日には有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を地上へ発射した]
10月2日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海からセヴェロモルスクへ帰投した]
「アドミラル・カサトノフ」は各種演習や乗組員の錬成訓練を行なう為、10月15日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で演習を行なう]
数日後に帰投した後、今度は対潜演習を行なう為、10月20日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で対潜演習を行なう]
バレンツ海で対潜演習を行なった後、10月24日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で対潜演習を行なった後に帰投した]
この時、新型対潜ミサイル「オトヴェート」の発射試験も行なわれました。
[ロシア海軍の新型対潜ミサイル"オトヴェート"の試験は完了した]
11月7日、バレンツ海と白海で戦闘訓練を行なう為に出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海と白海で戦闘訓練を行なう]
バレンツ海での戦闘訓練の後、11月11日に白海沿岸のセヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はセヴェロドヴィンスクへ到着した]
翌11月12日、「アドミラル・カサトノフ」は白海で有翼ミサイル「カリブル」をチジャ射爆場の地上目標へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した]
11月14日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海と白海での演習を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]
12月初頭には「アドミラル・カサトノフ」乗組員へ新型コロナウイルスのワクチン接種が行なわれました。

2020年12月30日、「アドミラル・カサトノフ」はセヴェロモルスクから出航し、遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は遠距離航海へ出発した]
出航後、バレンツ海で救助曳船「ニコライ・チケル」(1989年4月12日就役)と合流しました。
『Marine Traffic』より
【曳船「ニコライ・チケル」】
「アドミラル・カサトノフ」と「ニコライ・チケル」は2021年の新年をノルウェー海で迎え、その後にラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過、1月11日にはビスケー湾を抜けて大西洋上へ出ました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は大西洋へ出た]

1月14日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
1月15日にバルト艦隊の中型海洋給油船「コラ」から洋上給油を受けました。
[ロシア海軍バルト艦隊の中型海洋給油船コラは地中海で北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]
1月18日にアルジェリアのアルジェ港へ寄港しました。
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