元ロシア海軍総司令官フェリックス・グロモフ提督は亡くなった
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『タス通信』より
2021年1月23日18時16分配信
【元ロシア海軍総司令官フェリックス・グロモフは亡くなった】
モスクワ、1月23日/タス通信
元ロシア海軍総司令官(1992~1997年)フェリックス・グロモフ上級大将は84歳で亡くなった。
ロシア連邦軍指導者クラブの代表ニコライ・デリャビンは『タス通信』へ伝えた。
「フェリックス・ニコラエヴィチは金曜日に亡くなりました。
現在、彼の葬式の場所と日時は決まっています」
彼は説明した。
死因については述べなかった。
グロモフ上級大将は1937年に生まれた。
1955年から太平洋艦隊を始まりにソヴィエト社会主義共和国連邦海軍で勤務した。
暫くの間、戦略用途ロケット軍で勤務した。
その後、海軍へ戻り、巡洋艦「ドミトリー・ポジャールスキー」、「アドミラル・セニャーヴィン」艦長となった。
「上級大将」の階級は1996年に授与された。
死亡するまでロシア連邦国防省査察管理総局に居た。
フェリックス・ニコラエヴィチ・グロモフは1937年8月29日にウラジオストクで生まれました。
1955年にS.O.マカロフ記念太平洋高等海軍学校へ入り、1959年に卒業しました。
卒業後は太平洋艦隊の水上艦で勤務しましたが、1960年5月から1961年5月までの1年間、戦略用途ロケット軍へ出向しました。
1961年5月に海軍へ戻り、再び太平洋艦隊の水上艦で勤務し、1972年10月~1975年10月には巡洋艦「ドミトリー・ポジャールスキー」艦長、1975年10月~1977年6月には巡洋艦「アドミラル・セニャーヴィン」艦長を務めました。
プロジェクト68bis巡洋艦「ドミトリー・ポジャールスキー」

プロジェクト68U2巡洋艦「アドミラル・セニャーヴィン」

1977年6月29日にはバルト艦隊のレニングラード海軍基地の第4練習艦師団参謀長に任命され、1981年2月には太平洋艦隊の第8作戦戦隊参謀長、1982年6月には同戦隊司令官に任命されました。
1984年10月には北方艦隊参謀長兼第1副司令官に任命され、1988年3月19日には同艦隊司令官に昇格しました。

ソ連邦解体(1991年12月末)後の1992年3月12日には、独立国家共同体(CIS)海軍第1副司令官に任命されましたが、「CIS海軍」などというものは紙の上にしか存在していませんでした。
1992年8月19日にはウラジーミル・チェルナヴィン元帥の後任のロシア連邦海軍総司令官に就任しました。
1996年6月13日には海軍上級大将に昇進しました。

1996年6月4日に太平洋艦隊の重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ラーザレフ」を視察するグロモフ総司令官
1997年11月7日に海軍総司令官を退任(後任はウラジーミル・クロエドフ大将)、海軍からも退役しました。
退役後は、ロシア連邦国防省査察管理総局に天下りしました。
そして2021年1月22日に84歳で亡くなりました。
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