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ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海で演習を行なった

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『タス通信』より
2021年1月29日17時4分配信
【フリゲート「アドミラル・マカロフ」はアメリカ合衆国海軍の駆逐艦2隻の進入という情勢下の黒海で演習を実施した】
セヴァストーポリ、1月29日/タス通信

フリゲート「アドミラル・マカロフ」乗組員は、アメリカ駆逐艦「ポーター」「ドナルド・クック」の進入という情勢下の黒海エリアで複合艦上演習を実施した。
仮想海上戦闘中、船員は敵を破壊する行動へ取り組んだ。
金曜日に黒海艦隊情報供給部は発表した。

「フリゲートの対空防衛班は仮想空中目標を探知し、その後、要員は電波電子戦闘手段を使用してアクティブ及びパッシブ妨害の設定を行ないました」
声明では、こう述べられた。

艦のミサイル-砲戦闘部門の将兵は、武器の使用準備を整える訓練を行ない、模擬目標との仮想海上戦闘へ取り組んだ。

海上への出航の際、更に艦のダメージコントロール及び組織的防護及び防衛の訓練が行なわれた事が指摘された。
フリゲートの乗組員の戦闘訓練の次の段階は、沿岸ミサイル複合体「バスチオン」大隊との合同演習であった。

木曜日、黒海艦隊の兵力及び手段は、1月28日19時に黒海へ入ったアメリカ駆逐艦「ポーター」の行動を監視していると伝えられた。

1月23日、ロシア連邦国家防衛管理センターは、黒海艦隊が、黒海へ進入したアメリカ合衆国駆逐艦「ドナルド・クック」の行動を監視していると発表した。
艦の進入という情勢下で、移動式沿岸対艦ミサイル複合体「バスチオン」は、演習中にクリミア地域の陣地の1つへの行進を行なった。



ロシア黒海艦隊プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」(499、2017年12月27日就役)は、同型艦((11356Rの1番艦)「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)と共に2020年2月27日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
2月28日にはボスポラス海峡へ入り、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・マカロフ"は地中海へ向かった]

先に地中海東部へ入っていた同型艦(11356Rの2番艦)「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)と合流し、各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で戦闘訓練を行なった]

4月に入ってからも3隻のフリゲートは一緒に行動していました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で対潜戦闘訓練を行なった]


その後、「アドミラル・マカロフ」「アドミラル・エッセン」「アドミラル・グリゴロヴィチ」と別れ、4月9日にダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海を去った]

翌4月10日、「アドミラル・マカロフ」「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリへ到着しました。

しかし、ヨーロッパにおける新型コロナウイルスの流行・感染拡大に関連し、「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は、暫くセヴァストーポリ港内の泊地に留め置かれる事になりました。
「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は3月末に外国港(おそらくはキプロスリマソール港)へ寄港していた為、外国港を出てから14日間は検疫期間として乗組員は陸地へ上陸できず、艦内に留まる事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"はセヴァストーポリ港内へ入った]

「アドミラル・マカロフ」「アドミラル・エッセン」は艦内の消毒などの措置が行なわれ、4月11日にセヴァストーポリ港埠頭へ入りました。
[地中海東部から戻ってきたロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は検疫措置を終えてセヴァストーポリ埠頭へ係留された]


それから2ヶ月以上経過した2020年6月下旬、「アドミラル・マカロフ」セヴァストーポリを出航し、6月24日にはボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海へ向かった]

地中海東部へ到着した「アドミラル・マカロフ」は、6月29日に対空防衛及び対水中破壊工作演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で演習を行なった]

2020年7月26日の『ロシア海軍の日』には、シリアタルトゥース港で行なわれた観艦式へ参加しました。

[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]

7月28日には地中海東部で対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛演習を行なった]

その後も地中海東部で行動を続け、9月15日未明には洋上補給を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で洋上補給を行なった]

9月30日には対空防衛戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海で対空戦闘訓練を行なった]

10月19日に地中海を離れ、その後、母港セヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海を去った]

2020年11月17日~23日に黒海東部(ノヴォロシースク付近)で実施されたエジプト海軍との合同演習『友情の橋-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2020』は完了した]


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2021年1月27日にセヴァストーポリを出航し、1月29日に黒海で演習を行ないました。

なお、今回の記事中で触れられていますが、現在、黒海にはアメリカ海軍ミサイル駆逐艦2隻が居ます。

ミサイル駆逐艦「ドナルド・クック」(DDG-75)
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ミサイル駆逐艦「ポーター」(DDG-78)
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