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ブヤン-M小型ロケット艦グライヴォロンはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された

2021年1月30日、プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の9番艦「グライヴォロン」はロシア連邦海軍へ就役しました。

『タス通信』より
2021年1月30日16時7分配信
【「カリブル」を持つ新たな艦が黒海艦隊へ加わった】
セヴァストーポリ、1月30日/タス通信

小型ロケット艦「グライヴォロン」は、土曜日に黒海艦隊へ公式に加入した。
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(聖アンドレイ)旗の掲揚式典は、セヴァストーポリ中央の埠頭で開催された。
これに先立ち聖アンドレイ旗は、黒海艦隊の主要教会の1つである大天使ミカエル教会で清められた。
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「黒海艦隊へ艦が導入された事に対し、皆様へ御祝い申し上げます。
これは第9のブヤン-Mシリーズであり、この兵器の能力は、黒海艦隊及びカスピ小艦隊の艦によるシリアのテロリスト地区への攻撃により、繰り返し説得力をもって世界へ示されました」
ロシア海軍
総参謀長・第1副総司令官アレクサンドル・ヴィトコは乗組員に演説した。
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「グライヴォロン」への(聖アンドレイ)旗の掲揚に敬意を表した会合には、黒海艦隊の将兵、市民、黒海艦隊司令部、市当局、工場製造者、ロシア正教会の代表が集まった。

黒海艦隊司令官イーゴリ・オシポフは、2021年に同艦隊は更に約10隻の艦船の受け入れを計画している事を明らかにした。

プロジェクト21631小型ロケット艦は2010年からロシア連邦海軍の為に建造されている「河川-海」クラスの多目的艦である。
これは、ミサイル複合体「カリブル-NK」を含む最新の風貌の砲、ミサイル、対水中工作防衛、高射及び電波電子兵装を装備する。
黒海艦隊の一員として、既に3隻の同プロジェクト艦~「ヴイシニー・ヴォロチョーク」「オレホヴォ・ズエヴォ」「イングシェチア」の乗組員が任務を遂行している。




プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の9番艦「グライヴォロン」は、ロシア内陸部ゼレノドリスク『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2015年4月10日に起工されました。
[ロシア海軍の小型ロケット艦グライヴォロンは2015年4月10日に起工される]

2020年3月下旬までに黒海艦隊から乗組員が集められました。
[ロシア海軍黒海艦隊はブヤン-M級小型ロケット艦グライヴォロンとカラクルト級小型ロケット艦ツィクロンの乗組員を編成した]

2020年4月に進水しました。

2020年6月10日に造船所の岸壁で係留試験を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新小型ロケット艦グライヴォロンは係留試験を開始した]

「グライヴォロン」は7月31日に造船所の岸壁を離れ、ロシア内陸水路経由でノヴォロシースクへ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新小型ロケット艦グライヴォロンはノヴォロシースクへ向かった]
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8月17日にノヴォロシースクへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新小型ロケット艦グライヴォロンはノヴォロシースクへ到着した]

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その後、ノヴォロシースクで消磁作業が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新小型ロケット艦グライヴォロンはノヴォロシースクで消磁作業を行なった]

9月19日、「グライヴォロン」ノヴォロシースクを出航し、黒海で洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新小型ロケット艦グライヴォロンは黒海で洋上試験を開始した]

9月29日にはセヴァストーポリへ入港しました。
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その後も「グライヴォロン」の洋上試験は続けられ、2021年1月21日までに完了し、セヴァストーポリへ戻りました。
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そして2021年1月30日、「グライヴォロン」の正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典がセヴァストーポリで開催されました。
[ブヤン-M小型ロケット艦グライヴォロンは2021年1月30日にロシア海軍へ就役する]
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「グライヴォロン」は、黒海艦隊第41セヴァストーポリ・ナヒーモフ勲章ロケット艇旅団第166ノヴォロシースク赤旗小型ロケット艦大隊へ編入されました。


現在、黒海艦隊には4隻のプロジェクト21631小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」「オレホヴォ・ズエヴォ」「イングシェチア」、そして「グライヴォロン」~が配備されていますが、最終的には、計6隻(この他に「ナロ・フォミンスク」「スタヴロポリ」)となります。
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