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新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフは2021年夏にロシア海軍へ就役する

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『タス通信』より
2021年2月1日6時16分配信
【メディア:掃海艦「ピョートル・イリイチョーフ」は今夏に太平洋艦隊へ引き渡される】
モスクワ、2月1日/タス通信

掃海艦「ピョートル・イリイチョーフ」は今夏に太平洋艦隊への引き渡しが予定されている。
新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』の資料には、こう書かれている。

「太平洋のロシア艦隊への掃海艦の引き渡しは、2021年夏に計画されている」
新聞の資料では、こう述べられた。

新たな艦の進水は、計画によれば2月に行なわなければならない。
資料で明らかにされたように、掃海艦の艦上には水中無人機が配置され、全ての種類の弾薬を、あらゆる水文及び気象条件下で探知できる。

大深度での物体の捜索は、機雷破壊システム「アレクサンドリト-ISPUM」の助力により行なわれる。
「これは、半径500メートル・深度300メートルまでの疑わしい物体を明らかにする事が可能な遠隔操作水中装置、更には水中ロボットから成る」
記事では、こう書かれている。

対機雷防衛艦「ピョートル・イリイチョーフ」は2018年7月に起工された。
これは、ロシア連邦海軍の発注により『中部ネヴァ川造船工場』で建造が進められているプロジェクト12700「アレクサンドリト」の第5の生産艦(6隻目)となる。
以前、工場は発注者へ同プロジェクト艦4隻(「アレクサンドル・オブホフ」「イワン・アントノフ」「ウラジーミル・イェメリヤノフ」「ヤーコフ・バリャーエフ」)を引き渡した。
更なる4隻が造船所で様々な準備状態に在る。



ロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
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従来のソ連/ロシア海軍掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)


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プロジェクト12700の6番艦「ピョートル・イリイチョーフ」は、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で2018年7月25日に起工されました。
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[ロシア海軍の為のアレクサンドリト級掃海艦6番艦ピョートル・イリイチョーフは起工された]

その乗組員団は、カムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊北東軍集団第114水域防護艦旅団で編成されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフの乗組員が編成された]

「ピョートル・イリイチョーフ」乗組員は、2021年1月17日までにサンクトペテルブルク海軍総合研修センターへ到着し、訓練を開始しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2021年1月17日17時35分配信
【3隻の新たな戦闘艦の乗組員は海軍総合研修センターでの訓練の為にサンクトペテルブルクへ到着した】

「ピョートル・イリイチョーフ」は、2021年1月22日に屋内造船台から出渠しました。
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「ピョートル・イリイチョーフ」の進水は2021年2月に予定されています。

そしてロシア海軍への引き渡しは、2021年夏、つまり2021年8月末までに予定されています。
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