ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はアデン湾で商船を護衛する

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2021年2月6日11時25分配信
【バルト艦隊の艦船はアデン湾へ入った】
バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」は、近い内にアデン湾から紅海へ抜けるまでの先導の為、船団の形成へ着手する。

艦には、海賊との戦闘行動の経験を考慮して準備された海軍歩兵部隊が乗っている。
以前、航海計画に沿ってコルベット乗組員は対空防衛演習、更には組織的なダメージコントロールの為の組織的艦内演習を実施し、対テロ部隊要員は、甲板及び艦内室での臨検グループ行動へ取り組んだ。
コルベットの材料部分と兵器は正常モードで機能している。
船員は、全ての艦内システムの必要な計画予防操作及び他の予備検査作業を行なっている。
乗組員は健常であり、指示された任務を遂行する準備を整えている。
コルベット「ストイーキー」、中型海洋給油船「コラ」、海洋曳船「ヤーコフ・グレベリスキー」で構成されるバルト艦隊艦船支隊は、計画遠距離航海任務を遂行する為、2020年12月16日に恒久駐留所バルチースクから出航した。
バルト艦隊のプロジェクト20380コルベットの4番艦「ストイーキー」(2014年7月27日就役)は、2020年12月16日に地中海・インド洋への遠距離航海へ出発しました。
[バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は地中海とインド洋への遠距離航海へ出発した]
「ストイーキー」が地中海、そしてインド洋へ行くのは、今回が初めてです。
(これまでは北海までしか行かなかった)
「ストイーキー」に随伴するのは、この2隻です。
中型海洋給油船「コラ」(1967年10月19日就役)

『Marine Traffic』より
【給油船「コラ」】
海洋曳船「ヤーコフ・グレベリスキー」(1978年3月20日就役)

12月24日にラ・マンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過する]
ラ・マンシュ海峡を通過した後、12月28日に大西洋上で対潜演習を実施しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は大西洋上で対潜演習を行なった]

12月29日、「ストイーキー」と随伴船はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
「ストイーキー」と随伴船は地中海中部で2021年の新年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の4隻の艦船は地中海で2021年の新年を迎える]
その後、地中海東部へ向かい、2021年1月9日にロシア海軍物資供給所が在るシリアのタルトゥース港へ到着しました。


[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はシリアのタルトゥース港へ寄港した]
なお、「コラ」は別行動を取り、2021年1月14日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った北方艦隊のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」と救助曳船「ニコライ・チケル」への洋上給油を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の中型海洋給油船コラは地中海で北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]
一方、「ストイーキー」は1月22日に地中海東部で模擬射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は地中海東部で模擬射撃演習を行なった]
その後、「コラ」は「ストイーキー」と合流し、1月26日にキプロスのリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はキプロスのリマソール港を訪れた]

1月29日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はキプロスのリマソール港を去った]
その後、南下してスエズ運河へ入り、2月1日には紅海へ入りました。

[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はスエズ運河を通過して紅海へ入った]
2月6日にはアデン湾東部に到達しました。
今後、「ストイーキー」は、アデン湾から紅海へ行く民間船を護衛します。
以前には、バルト艦隊の警備艦(フリゲート)(4000トン級)、太平洋艦隊及び北方艦隊の大型対潜艦(8000トン級)がアデン湾で民間船を護衛した事は何度も有りますが、2000トン級のコルベットがこの任務へ就くのは初めてになります。
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