ロシア海軍黒海艦隊の対機雷防衛艦イワン・アントノフは地中海東部(シリア沖)へ向かった
- カテゴリ:地中海情勢(2021年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年2月6日11時52分配信
【黒海艦隊の対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」は地中海へ向けて海峡を通行する】
黒海艦隊の対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」乗組員は、地中海へ向けて黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスの通行を開始した。
艦は地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊への補充の為、遠海ゾーンへの移動を行なう。
対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」は、黒海艦隊救助船支隊の救助曳船SB-36と共に海峡を通行する。

対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」乗組員は、グループ戦力の計画ローテーションの枠組みでセヴァストーポリから地中海への移動を行なう。
プロジェクト12700「アレクサンドリト」掃海艦の3番艦「イワン・アントノフ」は、2017年1月25日に起工され、2018年4月25日に進水し、2019年1月26日にロシア海軍へ就役しました。
[新世代掃海艦イワン・アントノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
7月28日の『ロシア海軍の日』には、サンクトペテルブルクのネヴァ川の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】
就役後もバルト海に留まっていた「イワン・アントノフ」でしたが、2019年8月中旬に黒海艦隊基地への移動を開始しました。
[ロシア海軍の新世代掃海艦イワン・アントノフは黒海艦隊基地へ回航される]
バルト海を出た「イワン・アントノフ」は北海、ラマンシュ海峡(英仏海峡)、ビスケー湾、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入り、9月5日にはダーダネルス海峡及びボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の新世代掃海艦イワン・アントノフはダーダネルス海峡とボスポラス海峡を通過して黒海へ入った]
黒海へ入った「イワン・アントノフ」は、9月7日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]
2020年1月中旬にセヴァストーポリを出航し、1月16日にボスポラス海峡、ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフは地中海東部へ行く]
2020年2月6日、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」、フリゲート「アドミラル・エッセン」と共に地中海東部で機雷源を突破する演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は地中海東部で機雷源突破演習を行なった]
2020年5月1日、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」と共に地中海東部で機雷源を突破する演習を行ないました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部で機雷源突破演習を行なった]
5月下旬にはシリアのタルトゥース港の防衛演習へ参加しました。
[ロシア海軍とシリア海軍はタルトゥース港で合同演習を行なった]
その後も地中海東部に滞在していましたが、2020年7月9日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフは地中海を去り、母港セヴァストーポリへの帰路に就いた]
その後、母港セヴァストーポリへ帰投しました。

2020年9月21日~26日に実施されたロシア南方軍管区の戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加する]
その後も黒海で行動していましたが、2021年2月初頭にセヴァストーポリを出航し、2月6日にはボスポラス海峡へ入りました。
今後、「イワン・アントノフ」は地中海東部へ向かい、2020年12月から同海域に居る海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」と交代します。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリはシリアのタルトゥース沖で砲撃訓練を行なった]
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