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パキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2021』へ参加するロシア海軍黒海艦隊の艦船はカラチ港へ到着した

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年2月11日10時18分配信
【ロシア艦船支隊は演習の為にパキスタンへ到着した】
モスクワ、2月11日、インタファクス-AVN

ロシア戦闘艦支隊は、アラビア海エリアの多国籍海軍演習『AMAN-2021』へ参加する為、木曜日にパキスタンカラチ港へ入った。
ロシア連邦国防省は発表した。

「アラビア海エリアで実施される海軍演習『AMAN-2021』は非ブロック(非同盟)であります。
全ての参加国は、パキスタン側の招待により、独自に演習へ参加します」
ロシア連邦国防省
の声明では、こう述べられた。

演習『AMAN-2021』には、ロシア海軍パキスタン海軍に加え、更に5ヶ国の艦が関わる事が指摘された。
30以上の外国の軍事代表団が演習を観察する。

「演習の枠組みでロシア海軍を代表するのは、黒海艦隊の艦船~フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"、哨戒艦ドミトリー・ロガチョフ、救助船SB-739、海軍歩兵部隊、機雷除去支隊、海上配置艦載ヘリコプターです」
声明では、こう述べられた。

2020年12月10日、ロシア黒海艦隊広報サービスは、『AMAN-2021』の枠組みでロシア連邦海軍は、10年ぶりにNATO(北大西洋条約機構)、特にブリテン及びアメリカ合衆国の艦との合同演習へ参加すると発表した。
「ロシア海軍の艦と北大西洋条約機構海軍の艦の合同演習への参加は、スペイン沿岸で実施された前回の演習『ボールド・モナーク-2011』完了から10年後に行なわれます」
黒海艦隊
は声明で指摘した。

木曜日、ロシア連邦国防省は、2月12日から14日までの第1段階で、ロシア側は演習の沿岸フェーズへ参加すると発表した。
それには、特に、連携及び組織的通信、更にはロシア海軍代表団が参加する国際海軍会議に関する合意の為の措置が含まれる。

演習『AMAN-2021』の海上フェーズは、2月15日から16日までの期間に行なわれる。

「演習『AMAN-2021』の目的は、演習参加国の間の海上での安全及び安定の為の軍事協力の強化と発展、更には、船舶航行集中海域での海賊の脅威の撃退に関する軍事船員の間の経験の交換です」
ロシア連邦国防省
は発表した。

有翼ミサイル「カリブル」を装備する「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、海上ゾーンフリゲート・プロジェクト11356のトップである。
このシリーズの艦は約4000トンの排水量を有し、速力-30ノット、自立航行期間-30日。
フリゲートは更に、自衛ミサイル複合体「シチーリ-1」、口径100mmのA-190砲、高射砲、反応爆撃装置、魚雷で武装しており、艦上ヘリコプターKa-27或いはKa-31を搭載できる。

「ドミトリー・ロガチョフ」は、新たなプロジェクト22160哨戒艦であり、最近にロシア連邦海軍黒海艦隊へ加入した。



『AMAN』は、パキスタンが主催して2年に1度実施される多国籍海軍演習であり、ロシア海軍も何度か参加しています。

2017年2月中旬に実施された『AMAN-2017』には、ロシア北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」が参加しました。

[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』の海上での実地段階が始まった]

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そして2021年2月にパキスタン沖で実施される『AMAN-2021』には、黒海艦隊の艦船が参加します。
[ロシア海軍黒海艦隊は2021年2月にパキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2021』へ参加する]
これに関し、以前には「ロシア海軍が10年ぶりにNATOとの合同演習へ参加する」などと報じられましたが、これは、ロシア海軍の黒海艦隊の艦が、複数のNATO加盟国海軍との合同演習へ参加するのが10年ぶりという事です。


プロジェクト11356Rフリゲート1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)は、2020年12月下旬にセヴァストーポリを出航、12月24日にボスポラス海峡を南下し、地中海東部へ向かいました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部(シリア沖)へ行く]

2021年1月11日に地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった]

1月下旬にはシリアタルトゥース港で乗組員の各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークはシリアのタルトゥース港で乗組員の錬成訓練を行なった]

プロジェクト22160哨戒艦の2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」(375、2019年6月11日就役)は、2021年1月15日にボスポラス海峡を南下し、地中海東部へ入りました。

[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海東部へ向かった]


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その後、プロジェクト22870救助曳船SB-739(2017年3月7日就役)と合流した「アドミラル・グリゴロヴィチ」及び「ドミトリー・ロガチョフ」スエズ運河を通過して紅海、アデン湾、アラビア海を抜け、2月11日にはパキスタンカラチ港へ到着しました。


3隻はパキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2021』へ参加します。

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