ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海東部(シリア沖)で乗組員の訓練を行なった
- カテゴリ:地中海情勢(2021年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年2月12日14時15分配信
【黒海艦隊の小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は地中海で錬成任務K-2に合格した】
黒海艦隊の小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」乗組員は錬成任務K-2に合格し、用途上の任務を遂行する為の艦の要員の許可を確認した。
活動は、地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の戦闘訓練計画に沿って実施された。
錬成任務への移行中、船員は空中目標と水上目標、更には浮遊機雷模型への砲射撃を実施した。
更に乗組員は、対空防衛訓練へ参加し、無防備の泊地へ停泊時の艦の対水中工作防衛実施の行動手順へ取り組んだ。
小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は、2020年11月から地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として指示された任務を遂行している。
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の6番艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は、ロシア内陸部ゼレノドリスクの『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2013年8月29日に起工され、2016年8月22日に進水し、2018年6月1日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト21631小型ロケット艦の6番艦ヴイシニー・ヴォロチョークはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
就役後、慣熟訓練の為、黒海へ出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは出航準備を始めた]
その後、黒海で、海上・沿岸・空中目標への砲撃、機雷掃討、泊地での艦の防護、ダメージコントロールなどの演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年6月19日16時30分配信
【最新小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」乗組員は黒海での戦闘演習任務を成功裏に遂行した】
2018年6月28日には前線爆撃機Su-24を敵機に見立てた対空防衛演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは黒海で対空防衛演習を行なった]
2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはセヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
2018年8月7日に黒海で100mm砲の砲撃訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年8月7日17時12分配信
【黒海艦隊の小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は仮想敵の船の行動をブロックした】

2018年8月14日~15日頃にセヴァストーポリを出航し、8月16日にはボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海東部へ向かった]
地中海東部で2018年9月1日から8日まで実施されたロシア海軍とロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]
演習が終わった後も地中海東部に留まっていましたが、2018年11月6日にダーダネルス海峡へ入り、母港セヴァストーポリへの帰路に就きました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海を去った]
2019年8月末のロシア南方軍管区の大規模演習へ参加し、巡航ミサイル「カリブル」(対艦型)を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の演習は完了した]
2020年9月21日から26日までロシア南方軍管区の担当地域(黒海を含む)で実施された戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加する]
2020年11月下旬、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は2年ぶりに地中海へ派遣される事になり、11月24日にボスポラス海峡を南下しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海東部へ行く]
2020年12月24日にシリアのタルトゥース港で実施されたロシア海軍とシリア海軍の合同演習へ参加しました。
[ロシア海軍とシリア海軍はタルトゥース港で合同演習を実施した]
2021年1月下旬にはシリアのタルトゥース港で乗組員の各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークはシリアのタルトゥース港で乗組員の錬成訓練を行なった]
その後、海上で乗組員の各種訓練を行ないました。
現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「スタールイ・オスコル」:2020年12月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」:2020年11月末から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」:2020年12月初頭から地中海東部に滞在
対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」:2021年2月中旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2020年12月初頭から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「サラトフ」:2020年2月上旬から地中海東部に滞在

対水中工作艇「クルサント・キロヴェツ」:2020年10月中旬から地中海東部に滞在
[北方艦隊]
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」:2021年1月末から地中海東部に滞在
救助曳船「ニコライ・チケル」:2021年1月末から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「ヴャジマ」:2021年2月中旬から地中海東部に滞在
[バルト艦隊]
工作船PM-82:2020年12月下旬から地中海東部に滞在
なお、2020年6月から8ヶ月間に渡り地中海東部に滞在していた黒海艦隊の大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」は、2月12日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。

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