fc2ブログ

ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』の海上フェーズが始まった


『タス通信』より
2021年2月15日18時6分配信
【ロシア海軍の艦は演習『AMAN-2021』の為にアラビア海へ出航した】
モスクワ、2月15日/タス通信

ロシア連邦艦船支隊は、演習『AMAN-2021』の海上フェーズへ参加する為にアラビア海へ出航した。
月曜日にロシア連邦国防省は報道機関へ伝えた。

軍当局が話したように、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」、救助船SB-739で構成される艦船支隊には、他の演習参加国と共に、この2日間、高速小型目標の攻撃の撃退への取り組みと、合同操艦訓練の実施が待ち受けている。

国防省によると、更に演習参加者は、合同対海賊行動、臨検活動、約5キロメートル離れた「キラー・トマト」型水上標的への様々な艦載砲兵器複合体からの射撃実施へ取り組む。

ロシアパキスタン側の招待により演習へ参加する。
それは2月16日まで続く。

アラビア海エリアで実施される海軍演習『AMAN-2021』は非ブロック(非同盟)である。
参加国は、それぞれ独自に演習へ参加する。






『AMAN』は、パキスタンが主催して2年に1度実施される多国籍海軍演習であり、ロシア海軍も何度か参加しています。

2017年2月中旬に実施された『AMAN-2017』には、ロシア北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」が参加しました。

[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』の海上での実地段階が始まった]

20-1210a.jpg
そして2021年2月にパキスタン沖で実施される『AMAN-2021』には、黒海艦隊の艦船が参加する事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊は2021年2月にパキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2021』へ参加する]
これに関し、以前には「ロシア海軍が10年ぶりにNATOとの合同演習へ参加する」などと報じられましたが、これは、ロシア海軍の黒海艦隊の艦が、複数のNATO加盟国海軍との合同演習へ参加するのが10年ぶりという事です。

参加艦船は、この3隻です。

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」
AMAN-2021a.jpg

哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」
AMAN-2021b.jpg

救助船SB-739

AMAN-2021c.jpg


プロジェクト11356Rフリゲート1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)は、2020年12月下旬にセヴァストーポリを出航、12月24日にボスポラス海峡を南下し、地中海東部へ向かいました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部(シリア沖)へ行く]

2021年1月11日に地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった]

1月下旬にはシリアタルトゥース港で乗組員の各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークはシリアのタルトゥース港で乗組員の錬成訓練を行なった]

プロジェクト22160哨戒艦の2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」(375、2019年6月11日就役)は、2021年1月15日にボスポラス海峡を南下し、地中海東部へ入りました。

[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海東部へ向かった]


18-1127h.jpg
18-1127i.jpg
その後、プロジェクト22870救助曳船SB-739(2017年3月7日就役)と合流した「アドミラル・グリゴロヴィチ」及び「ドミトリー・ロガチョフ」スエズ運河を通過して紅海、アデン湾、アラビア海を抜け、2月11日にはパキスタンカラチ港へ到着しました。

[パキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2021』へ参加するロシア海軍黒海艦隊の艦船はカラチ港へ到着した]

2月12日、カラチ港多国籍海軍演習『AMAN-2021』の開会式が開催されました。

[ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』が始まった]

2月13日、パキスタン海軍参謀総長フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」を視察しました。

[パキスタン海軍参謀総長はロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"を視察した]

そして2月15日、ロシア海軍を含め、演習へ参加する艦船はカラチ港から出航しました。

パキスタン沖(アラビア海)での洋上演習は2月16日まで続きます。
関連記事
スポンサーサイト