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ロシアの新たな汎用海上複合体ヴァラーン

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『タス通信』より
2021年2月25日14時0分配信
【「ヴァラーン」は狩りへ出る:ロシアは新たなクラスの海軍装備を作成する】

国内造船業は、統一プラットフォームの汎用海上複合体とプロジェクトのラインを作成する可能性を詳細に研究している。
『ネヴァ川計画設計局』の専門家は『タス通信』へ、この新たなプロジェクトの独自性とロシア海軍の為の必要性について話した。

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冷戦の終了後、汎用揚陸艦は、大規模な海軍連合部隊の支援手段から、戦闘のみならず人道的任務の遂行も可能な独立ユニットへと変わった。
汎用揚陸艦は、旗のデモンストレーション、部隊の移送、海上パトロール、大型艦の支援の為に使用される。
近年、国内造船産業は、このクラスの海軍装備の開発へ専ら向けられている。


このようなクラスのプロジェクト艦の1つとして、株式会社『ネヴァ川計画設計局』(『統合造船業営団』へ加入)が開発した「ヴァラーン」が在る。
同局は、汎用艦の国内最大の開発者の1つであり、ロシアで唯一の航空母艦及び訓練複合体の設計者である。

『タス通信』『ネヴァ川計画設計局』が話したように、「ヴァラーン」の特色は、多機能構造(統一プラットフォーム)に在る~これを基にして、航空母艦、汎用揚陸艦、輸送病院船、そして北極圏支援船すら含む複数のタイプの大型水上艦を作成できる。
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「このようなアプローチは、国内や世界の造船業の双方で新たなものとなる可能性が有り、このプロジェクトは、新たな海軍装備である汎用海上複合体を代表するものとなるでしょう」
専門家は話した。

[「ヴァラーン」の能力]
アメリカ
雑誌『ミリタリー・ウォッチ』は、「ヴァラーン」の風貌をブレイクスルーと言い、こう指摘した。
「艦は、以前にロシア造船産業が開発した対応する汎用揚陸艦の指標を超える費用対効果を有しています」
外国の専門家は、ある程度小さな排水量で、それは様々なクラスの50機の飛行装置を運ぶ事が可能であると指摘した。

汎用海上複合体「ヴァラーン」は、高度な自動化とロボット複合体の使用能力を特徴とする航空機搭載艦である。
それは24機の多目的航空機、6機のヘリコプター及び20機の無人飛行装置を収容できる。

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「汎用海上複合体ヴァラーンの航空グループ構成は、軍備として在る艦上戦闘機MiG-29Kと改型、更には、現代及び将来の外国の航空複合体に対応するバランスを保障し、効果的に使用される為の垂直離着陸機を含む将来飛行装置をベースにした形成が計画されております」
同局広報サービスは指摘した。
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これらに加えて開発者によれば、汎用海上複合体の航空グループ構成には将来ロボット複合体が含まれており、艦自体は、統合戦闘管理システムにより保障される高レベルの自動制御が提供される。

「ヴァラーン」の排水量は約45000トン、全長-約250メートル、幅-65メートル、構造喫水線上の吃水は9メートル。
汎用海上複合体は26ノットの速力を発揮できる。

[モジュール設計]
『ネヴァ川計画設計局』
は、艦プロジェクトにはモジュール方式による船体の形成が提供され、高いテンポの建造の保障を可能にすると指摘した。
運用期間中の修理期間と費用を最小限にする目的で、使用機器は汎用海上複合体の基礎ブロックへ既に内蔵される。
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「ヴァラーン」には、ロシア連邦海軍ガスタービン装置、統合推進システムの装備が予想される。
「艦は更に、既に供給されている総合艦上システムを受け取ります~これは更に、建造費用の大幅な削減を可能にします」
『ネヴァ川計画設計局』
の専門家は付け加えた。

当初から「ヴァラーン」は、主な寸法と排水量が、ロシア連邦のあらゆる主要造船所で生産能力の著しい近代化無しに建造を行なう事を可能にする艦として開発された。
「これは、シリーズの複数の艦の建造を可能にし、建造費用と、その期間の大幅な削減をもたらすでしょう」
開発者は話した。
「ヴァラーン」の建造費用は、現在作成されている同様の排水量の艦の建造支出を超えないと予想される。

[プログラムの状態]
『ネヴァ川計画設計局』
の専門家が指摘したように、「ヴァラーン」は全体的に素案の水準に在り、幾つかの主要部分は草案設計段階である。
「全体の配列図、艦の主動力装置及び発電システムの概念図を開発し、船体の3次元立体モデルを作成しました」
同社は話し、「ヴァラーン」は同局の主導で開発している事を指摘した。
更には、輸出へ向けた風貌の汎用海上複合体の作成が予定されている。

「ヴァラーンの概念自体は、バランスの取れたロシア連邦海軍の現代的な任務を負う革新的な世界の大洋の海上プラットフォームとして、世界市場で艦が有利な位置を占める事を可能にします。
プロジェクトの主な優先事項は、国家の軍事-政治的地位の維持を保障するのに必要な戦闘効果性を伴った高い経済的な合目的性です」

同局は通知した。

[「ヴァラーン」の同類]
「ヴァラーン」
の直接的な外国の同類は、現時点においては無い~世界の大規模な造船会社は多くの任務を遂行する為に意図された多目的汎用揚陸艦を生産しているが、単一プラットフォームに基づき、統一コンポーネントを使用して作られた如何なる汎用複合体も不在である。

「ヴァラーン」の排水量は、アメリカ汎用揚陸艦「アメリカ」級に相当する~現在、アメリカ合衆国海軍には、このような2隻の艦~「アメリカ」及び「トリポリ」が在り、更なる1隻の艦~「ブーゲンビル」は2019年3月に起工された。
これらの汎用揚陸艦は、1隻辺り33億~34億ドルの巨大な価格である。
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フランス汎用揚陸艦「ミストラル」級は、「ヴァラーン」の対応する指標のほぼ半分の21500トンである。
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中国プロジェクト075汎用揚陸艦を積極的に建造している~このクラスの3隻の艦が様々な建造段階に在り(この内の未だ1隻も就役していない)、今後、その数は8隻に増加する。
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この汎用揚陸艦は、「ヴァラーン」よりも少し小さい(それぞれ4万トンと45000トン)
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