ロシア海軍の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドの洋上試験は2021年5月に始まる
- カテゴリ:ロシア海軍の特務原潜

『タス通信』より
2021年3月2日9時5分配信
【「ポセイドン」搭載潜水艦「ベルゴロド」の試験は5月に開始できる】
モスクワ、3月2日/タス通信
プロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦(APL SPN)「ベルゴロド」の試験は、5月に開始できる。
『タス通信』は防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「ベルゴロドの国家試験は、白海が解氷した後の5月に始まります。
これは、深海核(無人機)ポセイドンの試験とは何ら関係有りません」
対談者は明らかにした。
『タス通信』は、これに対して『セヴマシュ』(「ベルゴロド」を建造している企業であり、『統合造船業営団』へ加入)広報サービスからコメントを得られなかった。
特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」は2019年4月23日に進水した。


当初、それは2020年に海軍への引き渡しが計画されていた。
報道によれば、これは、コロナウイルス流行に関連するものを含め、試験プログラムが完了しなかった事により実現しなかった。

プロジェクト949A「アンテイ」(オスカーII)原子力水中巡洋艦K-329「ベルゴロド」は、1992年7月24日にセヴェロドヴィンスク市の生産合同『北方機械製造事業』(セヴマシュ)で起工されましたが、2006年に完成度80パーセント程度で建造工事は凍結されました。
[オスカーII型原潜最終艦、建造中止?]
[未完のオスカーII型原潜ベルゴロド]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」の建造は停止される]
その後、「ベルゴロド」は特殊用途原潜へ改造されることになりました。
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は特殊作戦母艦として完成する]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は完成する]

2012年12月20日、「ベルゴロド」は、原子力調査潜水艦プロジェクト09582として、『セヴマシュ』で改めて「起工」されました。
[調査原潜プロジェクト09852は起工された]

当初、「ベルゴロド」は、2018年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、その後、引き渡しは延期され、2018年末までの進水予定も実現しませんでした。
[原子力科学調査潜水艦ベルゴロドは2018年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の為の原子力科学調査潜水艦ベルゴロドは2018年末までに進水する]

「ベルゴロド」は、無人潜水艇「クラヴェシン-2」などの有人或いは無人の各種潜水艇を搭載します。
[ロシア海軍の新型無人潜水艇クラヴェシン-2の試験はクリミア半島のフェオドシヤで行なわれている]
この他、現在開発中の大洋多目的システム「ポセイドン」(深海原子力無人機)の搭載母艦としての役割も果たします。
[大洋多目的システム「ポセイドン」]
2019年4月23日、「ベルゴロド」は『セヴマシュ』で進水しました。
[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは進水した]
「ベルゴロド」は、2020年にロシア海軍への引き渡しが予定されていました。
[特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは2020年6月に洋上試験を開始し、同年9月にロシア海軍へ引き渡される]
しかし、コロナウイルス流行による遅延(『セヴマシュ』でも感染者が出た)などの理由により、2020年中に洋上試験を開始する事すら実現できず、引き渡しは2021年に延期される事になりました
[セヴェロドヴィンスク造船所で建造されている特殊用途原子力潜水艦ベルゴロド、原子力水中巡洋艦カザンとノヴォシビルスク、戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・オレグは2021年にロシア海軍へ就役する]
「ベルゴロド」の航行試験は、白海の解氷が予想される2021年5月に始まります。
[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは洋上試験の準備を進めている]
ただ、「ベルゴロド」にも搭載される深海原子力無人機「ポセイドン」の洋上試験は、もう少し後になるようです。
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