ロシア海軍太平洋艦隊の小型ロケット艦イネイはピョートル大帝湾で戦闘訓練を行なった

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年3月15日8時47分配信
【太平洋艦隊の小型ロケット艦「イネイ」は日本海でミサイル及び砲の射撃を実施した】
太平洋艦隊の艦は、海上で計画戦闘演習任務への取り組みを継続している。
本日(3月15日)、ピョートル大帝湾で、小型ロケット艦「イネイ」は仮想敵水上及び空中目標との戦闘演習を行なった。
戦闘訓練射爆場で小型ロケット艦は、水上艦を模した海上曳航盾への砲射撃を実施した。
更に艦載砲は、空中標的の撃破及び海上浮遊機雷模型の破壊の為に関わった。
次に、模擬空中目標への攻撃の為、艦は自衛高射ミサイル複合体「オサー」を使用した。
小型ロケット艦は、演習の最初の部分で空中の仮想敵へのミサイル発射を実施し、その後、海上目標への高射ミサイル発射を実施した。
更に艦は、電波電子妨害の設定を行なった。
小型ロケット艦の行動は、海上曳船MB-99により保障された。

太平洋艦隊向けのプロジェクト12341小型ロケット艦の2隻目となる「イネイ」は、『ウラジオストク造船工場』で1983年7月6日に起工され、1986年10月5日に進水し、1988年2月19日に就役しました。
就役後、カムチャッカ半島のペトロパヴロフスク・カムチャツキー港に配備されました。
現在は北東軍集団の第114水域防護艦旅団の第66小型ロケット艦大隊に所属しています。

普段はペトロパヴロフスク・カムチャツキーに駐留している「イネイ」ですが、時々日本海(沿海地方)へ派遣されています。

2012年7月初頭には宗谷海峡を東進し、日本海へ入っています。
[ロシア太平洋艦隊艦艇、宗谷海峡を東進(2012年7月1日)]
2012年11月初頭にはオホーツク海で対艦ミサイルを発射しました。
[オホーツク海で対艦ミサイル発射訓練が行なわれた]
2013年8月中旬にカムチャツカ沖で演習を行ないました。
[カムチャツカ駐留部隊は戦闘演習を行なう]
2015年7月にはオホーツク海で太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」を含む大型水上艦との「対戦」方式の戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の『決闘』演習がオホーツク海で行なわれた]
2018年6月上旬に日本海へ進出し、太平洋艦隊の大演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の小型ロケット艦2隻とロケット艇2隻は日本海で演習を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船は引き続き日本海で砲撃訓練を行なった]
2019年3月上旬にカムチャツカ沖で対艦ミサイルを発射しました。
『Korabel.Ru』より
2019年3月6日12時54分配信
【小型ロケット艦「イネイ」は有翼ミサイル打撃へ取り組んだ】
2019年9月下旬にはカムチャツカ沖で一連の洋上訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年9月25日4時5分配信
【小型ロケット艦「イネイ」は太平洋で実地戦闘訓練を行なった】
2020年3月末~4月上旬のオホーツク海での太平洋艦隊の大演習へ参加する為、3月28日に第114水域保護艦旅団の他の艦と共にペトロパヴロフスク・カムチャツキー港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊カムチャツカ方面部隊の小型対潜艦4隻と小型ロケット艦4隻は演習を開始した]
2020年3月31日、演習部隊に随伴する中型海洋給油船「イリム」(1972年11月17日就役)と「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦はオホーツク海で洋上補給を行なった]
2020年4月2日~8日、クリル諸島南部を含むオホーツク海南部で本格的な実弾射撃演習が行なわれました。

[ロシア海軍太平洋艦隊は2020年4月2日~8日にオホーツク海南部(クリル諸島南部)で実弾射撃演習を行なう]
「イネイ」を含むペトロパヴロフスク・カムチャツキー駐留艦は4月上旬に母港へ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊カムチャツカ方面部隊は演習を終えて基地へ戻る]
2020年12月に日本海へ進出し、最新鋭コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」の洋上試験の支援任務に従事しました。
[最新鋭コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"の洋上試験は完了し、2020年12月25日にロシア海軍へ就役する]
2021年3月5日にピョートル大帝湾で沿岸目標への艦砲射撃訓練を行ないました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年3月5日8時47分配信
【小型ロケット艦「イネイ」はピョートル大帝湾で砲射撃を実施した】
3月13日からピョートル大帝湾で演習を開始しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年3月13日3時0分配信
【太平洋艦隊の艦は日本海で砲射撃を実施した】
3月15日には176mm砲と30mmガトリング砲による砲撃訓練と、高射ミサイル「オサー-MA」の発射訓練を行ない、空中目標のみならず、海上目標に対しても高射ミサイルを発射しました。
太平洋艦隊所属の12341小型ロケット艦は、対艦ミサイルを換装するなどの近代化改装を行ないます。
既に1隻目の「スメルチ」は近代化改装を終えて2019年10月に復帰しています。

[ロシア海軍太平洋艦隊の3隻の小型ロケット艦は近代化改装される]
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