ロシア海軍太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦6隻の建造は2024年末に完了する

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2021年3月18日3時27分配信
【最後の「ワルシャワンカ」潜水艦シリーズは2024年に太平洋艦隊へ引き渡される】
モスクワ、3月18日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ
太平洋艦隊の為の6隻から成るプロジェクト636「ワルシャワンカ」潜水艦シリーズの最後は、2024年にロシア海軍へ引き渡される。
『ロシア通信社ノーボスチ』は造船企業『アドミラルティ造船所』総取締役アレクサンドル・ブザコフより伝えられた。
ロシアは3月19日に潜水艦船員の日を迎える。
ブザコフは、海軍(太平洋艦隊)の為の6隻のプロジェクト636潜水艦の内の5隻目は、今年の『勝利の日』か、或いは『海軍の日』に起工される事を想い起こした。
「第6の潜水艦は2024年に海軍へ御引き渡しし、シリーズの建造は完了します」
ブザコフは話した。
以前、同類の潜水艦6隻から成るシリーズが黒海艦隊の為に建造された。
ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフは、太平洋艦隊の為に建造される艦は、極東での特殊な運用を考慮して完成させると述べた。
現在、そこでは未だ前任プロジェクトの「ワルシャワンカ」877(パルトゥス)が勤務している。
太平洋艦隊の為のプロジェクト636ディーゼルエレクトリック潜水艦シリーズの1隻目となる潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と2隻目の「ヴォルホフ」は、既に海軍へ引き渡されている。
今年、これらはサンクトペテルブルクからウラジオストクへの移動を行なう。
2019年末、同類の第3及び第4の潜水艦「マガダン」と「ウファ」が起工された。
[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]
ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦は、黒海艦隊向けの6隻が2014年~2016年に就役しました。
全てサンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で建造されています。

プロジェクト06363は、プロジェクト877(キロ級)の輸出型プロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果も一部取り入れられています。
[ロシアは第5世代潜水艦の設計作業を始めている]
プロジェクト06363潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル」を標準装備しています。
(533mm魚雷発射管から発射する)
黒海艦隊の06363は、既にシリアで有翼ミサイル「カリブル」を実戦使用しています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[プロジェクト06363潜水艦(太平洋艦隊)]
そして太平洋艦隊向けにも6隻の06363潜水艦が『アドミラルティ造船所』で建造される事になり、建造契約は2016年9月7日に締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]
2017年7月28日に最初の2隻~1番艦B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と2番艦B-603「ヴォルホフ」が同時に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはサンクトペテルブルクで起工された]
B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2019年3月28日に進水し、8月16日から10月10日までバルト海で洋上試験を行ない、2019年11月25日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
B-603「ヴォルホフ」は、2019年12月26日に進水し、2020年6月下旬から10月中旬までバルト海で洋上試験を行ない、2020年10月24日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
この2隻は、2021年5月以降に極東へ回航されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"と潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキー、ヴォルホフは2021年5月に極東へ回航される]
太平洋艦隊向け06363潜水艦の3番艦B-602「マガダン」と4番艦B-588「ウファ」は、2019年11月1日に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]
B-602「マガダン」は2021年3月末までの進水が予定されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンは2021年3月末までに進水する]
太平洋艦隊向け06363潜水艦の5番艦は、2021年の『勝利の日』、つまり5月9日か、或いは『海軍の日』、つまり7月最終日曜日(今年は7月25日)の起工が予定されています。
太平洋艦隊向け06363潜水艦6番艦の具体的な起工時期は明らかにされていませんが、ロシア海軍への引き渡しは2024年末に予定されています。
06363潜水艦の建造は、これで完了する筈でしたが、2020年8月25日、軍事技術展示会『アルミヤ-2020』の会場において06363潜水艦1隻(通算13番艦)の建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦1隻とラーダ級潜水艦1隻の建造契約が締結された]
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