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ロシア海軍北方艦隊の多機能後方支援船エリブルスはバレンツ海でPQ-17船団の沈没船を捜索する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年3月17日16時25分配信
【「エリブルス」船はバレンツ海で北方艦隊とロシア地理学協会の複合探検任務の処理へ着手した】

前日の3月16日にバレンツ海へ出航した多機能後方支援船「エリブルス」は、愛国行為『戦争を忘れない』の枠組みで行なわれる北方艦隊ロシア地理学協会の複合探検計画の下での調査へ着手した。

現在、北方艦隊の船は、バレンツ海中央海域へ移動している。
船上に居る調査グループは、戦争中に悲劇で知られる船団PQ-17で沈んだ連合国の艦船を捜索する目的で、海底の地形を測量し、そのついでに海域の調査を行なう。

歴史家が以前に指摘した海域の1つへ到着すると、「エリブルス」船に乗っている調査グループは、砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」により特定されたある種の大きな寸法の水中物体の追加調査の実施を計画している。

探検は複数の段階で構成されており、2021年9月まで続く。
それには地理学協会の水中捜索者が参加し、北方艦隊水路調査船及び水路調査艇砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」多機能後方支援船「エリブルス」、コラ多種戦力小艦隊の艦が関わる。

2018年から2020年に北方艦隊は、ロシア地理学協会と合同で、北極圏、バレンツ海、白海で数回の探検を実施した。
これらの探検はロシア連邦国防省首脳から高い評価を受け、2019年には国家賞『クリスタル・コンパス』が授与された。



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プロジェクト23120多機能後方支援船の1番船「エリブルス」(ロシア南部大カフカース山脈エリブルス山)は、2012年11月14日にサンクトペテルブルク『北方造船所』で起工され、2015年6月26日に進水し、2018年4月9日にロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入されました。
[プロジェクト23120多機能後方支援船エリブルスはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

2019年2月末から7月下旬まで行なわれたフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の世界一周航海へ同行しました。
[フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"遠距離航海(2019年2月-7月)]

2021年3月16日、バレンツ海へ出航しました。

現在、北方艦隊砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」第2世界大戦中の1942年7月初頭にドイツ軍の攻撃によりバレンツ海で壊滅したPQ-17船団の沈没船の調査を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の砕氷船イリヤー・ムーロメツはバレンツ海でPQ-17船団の沈没船を捜索する]
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「エリブルス」PQ-17船団の捜索へ加わります。
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