ロシア海軍太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦モジャイスクとヤクーツクは2021年に起工される

『タス通信』より
2021年3月19日6時5分配信
【プロジェクト「ワルシャワンカ」の最後の潜水艦は2024年に太平洋艦隊へ加入する】
モスクワ、3月19日/タス通信
太平洋艦隊は、「ヤクーツク」と命名される6隻のプロジェクト636.3「ワルシャワンカ」潜水艦シリーズの最後の潜水艦を2024年に受け取る。
ロシア連邦海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューに対し、こう述べた。
「今年には太平洋艦隊潜水部隊の為、『アドミラルティ造船所』で更なる2隻のプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦モジャイスクとヤクーツクが起工されます」
エフメノフは話した。
彼は、3月25日にサンクトペテルブルクで、このシリーズの第3の潜水艦「マガダン」が進水する事を想い起こした。
同プロジェクトのもう1隻の潜水艦「ウファ」の建造が進められている。
同プロジェクトの以前の潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と「ヴォルホフ」は既に海軍へ受け入れられている。
「6隻から成るプロジェクト636.3通常動力潜水艦が全て建造され、太平洋艦隊へ引き渡されるのは2024年になり、高精度ミサイル兵器搭載艦の構成は著しく強化されます」
エフメノフは話した。
以前、同様の6隻の潜水艦が黒海艦隊へ受け入れられた。
プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」潜水艦(NATO分類-改キロ)は第3世代ディーゼルエレクトリック潜水艦に属しており、世界で最も低騒音なものの1つである。
潜水艦は74メートルの全長を有しており、最大排水量は3900トン以上になる。
堅牢な船体は、240メートルの作業深度と300メートルの最大深度を潜水艦に保障する。
636.3の航行距離は7500海里である。
潜水艦の主要兵装は、水中位置から魚雷発射管を通して発射され、同名の有翼ミサイルを持つミサイル複合体「カリブル-PL」である。
[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]
ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦は、黒海艦隊向けの6隻が2014年~2016年に就役しました。
全てサンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で建造されています。

プロジェクト06363は、プロジェクト877(キロ級)の輸出型プロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果も一部取り入れられています。
[ロシアは第5世代潜水艦の設計作業を始めている]
プロジェクト06363潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル」を標準装備しています。
(533mm魚雷発射管から発射する)
黒海艦隊の06363は、既にシリアで有翼ミサイル「カリブル」を実戦使用しています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[プロジェクト06363潜水艦(太平洋艦隊)]
そして太平洋艦隊向けにも6隻の06363潜水艦が『アドミラルティ造船所』で建造される事になり、建造契約は2016年9月7日に締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]
2017年7月28日に最初の2隻~1番艦B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と2番艦B-603「ヴォルホフ」が同時に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはサンクトペテルブルクで起工された]
B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2019年3月28日に進水し、8月16日から10月10日までバルト海で洋上試験を行ない、2019年11月25日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
B-603「ヴォルホフ」は、2019年12月26日に進水し、2020年6月下旬から10月中旬までバルト海で洋上試験を行ない、2020年10月24日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
この2隻は、2021年5月以降に極東へ回航されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"と潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキー、ヴォルホフは2021年5月に極東へ回航される]
太平洋艦隊向け06363潜水艦の3番艦B-602「マガダン」と4番艦B-588「ウファ」は、2019年11月1日に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]
B-602「マガダン」は2021年3月25日の進水が予定されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンは2021年3月末までに進水する]
太平洋艦隊向け06363潜水艦の5番艦「モジャイスク」は、2021年の『勝利の日』、つまり5月9日か、或いは『海軍の日』、つまり7月最終日曜日(今年は7月25日)の起工が予定されています。
太平洋艦隊向け06363潜水艦6番艦「ヤクーツク」も2021年中に起工され、ロシア海軍への引き渡しは2024年末に予定されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦6隻の建造は2024年末に完了する]
06363潜水艦の建造は、これで完了する筈でしたが、2020年8月25日、軍事技術展示会『アルミヤ-2020』の会場において06363潜水艦1隻(通算13番艦)の建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦1隻とラーダ級潜水艦1隻の建造契約が締結された]
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