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ロシア海軍の新型130mm砲A-192Mの量産が始まった

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年3月22日11時21分配信
【艦載砲A-192Mは量産を開始した】

サンクトペテルブルク機械製造工場『アルセナル』は、口径130mmの艦載砲A-192Mの評価試験を成功裏に完了し、製品の量産を開始した。
3月22日・月曜日、『Kopabel.Ru』は同社広報サービスを引用して報じた。


A-192M砲は、排水量2000トンを超える艦の為に意図されている。
試験設計作業は2018年に完了した。
製品は既に、プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」「アドミラル・カサトノフ」へ設置されている。
今後これは、プロジェクト22350/22350M、更には同類や、より大きなクラスの艦の構成兵装として使用される。

開発者が指摘したように、砲の特徴は、完全自動化給弾発射システムである。
自動モードでは人員が参加する事無く、478発全てを砲塔へ送る事が可能である。
自動給弾システムは、モジュール構造を有する。
モジュール数は、砲の配置の為に割り当てられた甲板下の部屋の寸法に応じ、特定のプロジェクト艦に適応する。

『アルセナル』は、A-192M砲の量産を開始する為の全ての必要な準備を行なった。
技術的プロセスと必要な設備が作成された。
現時点で3基のA-192M砲が製造され、更に3基の製品の製造契約が締結されている。
幾つかの契約が合意段階に在ると同社広報サービスは付け加えた。



ロシア海軍の新世代艦載砲である130mm単装砲A-192は、ソ連時代の130mm連装砲AK-130の後継として『アルセナル』設計局により1980年代末に開発がスタートしました。
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しかし、A-192Mの開発は難航し、この為、この砲を搭載するプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

最初のA-192Mが完成したのは2014年夏であり、同年9月、ようやく『北方造船所』へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

2015年11月2日、「アドミラル・ゴルシコフ」は初めてA-192Mの発射試験を行ないました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海で130mm砲を発射した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は2018年7月28日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

2基目のA-192Mは、プロジェクト22350フリゲートの2番艦「アドミラル・カサトノフ」(2020年7月21日就役)に搭載されました。
[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフはロシア海軍へ就役した]

そして最近に3基目が完成しました。
これはプロジェクト22350フリゲートの3番艦「アドミラル・ゴロフコ」へ搭載される事になります。
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2021年末にロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ配備される]

プロジェクト22350フリゲートは現在までに8番艦まで起工されているので、これらの艦へ搭載されるA-192Mも今後製造されます。

更にA-192Mは、拡大発展型のプロジェクト22350Mフリゲートにも搭載されます。
[プロジェクト22350Mフリゲート(超ゴルシコフ型)]
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