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ロシアのヘリ空母ミストラル級導入に関する諸問題は解決される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロゴージンは「ミストラル」の為の燃料の状況について説明した】
モスクワ、2月5日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦ではヘリコプター空母「ミストラル」型の為に必要な燃料-潤滑油が生産されていないという話に関する専門家の結論は、全く持って正しくない。
火曜日、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージンは表明した。

以前、「ミストラル」の為に必要な燃料はロシアでは一般に生産されていないと報じられた。

「軍事産業委員会(政府の)は、軍並びに業界の専門家に対し、ミストラルの様々なシステムが、我々(ロシア)の基準及び条件にどの程度適合しているのかを報告するように求めました。
その結論が出された後、フランスのパートナーとの協力を含め、必要な措置が採択されます」

ロゴージンは、彼のツイッターマイクロブログに書き込んだ。

彼は、ロシアが、最初の2隻のヘリコプター空母に関するフランスのパートナーとの契約に基づく全ての義務を履行する事を改めて表明し、フランスの造船所で建造された最初の2隻の艦の運用結果により、ロシアにおける3隻目及び4隻目の「ミストラル」建造に関する問題が解決される事を想起した。

「全ての問題、"突然に持ち上がった"問題は、2月14-15日に開催されるロシア-フランス間の軍事技術協力会議で対応策が話し合われます」
彼は付け加えた。

ロシア連邦海軍の為に2隻のヘリコプター空母「ミストラル」型を建造する為の12億ユーロの契約は2011年6月に署名された。
「ウラジオストク」と命名された最初の艦は2014年に、2隻目の「セヴァストーポリ」は2015年にロシア海軍へ軍備採用されるだろう。
(2013年2月5日17時02分配信)


[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

記事中で触れられていますが、2月5日、ロシア副首相ドミトリー・ロゴージンは、ロシア国内では「ミストラル」級の為の燃料が生産されていないと発言しました。
[ロシアではヘリ空母ミストラル級の為の燃料が生産されていない]

この発言は様々な憶測を呼び、例えば『イタルータス』は、かなり悲観的な専門家の意見を掲載しました。
2013年2月5日13時26分配信
【ロゴージン-ロシアはヘリコプター空母「ミストラル」型の為の燃料を生産しておらず、化学者は特別な解決法を探さなければならない】

この記事の後半に登場する「匿名の軍事専門家」よると、「ミストラル」級には、ロシアでは生産されていないヨーロッパ諸国で生産された約50種類の各種燃料や潤滑油が使われているとの事です。
その「ミストラル」級に、それ以外の燃料やロシア製の燃料を使用した場合、正常な動作は保障出来ないだろうと。

しかし、「ミストラル」級ロシア海軍へ就役した後、外国から(ミストラル級の為の各種燃料を積んだ)タンカーをチャーターして同級に随伴させる事など想像できず、ロシア海軍将兵にとっては、平時の運用ですら苦痛になり、結局のところ、ロシア海軍へ就役した「ミストラル」級は、1、2回の航海を行なった後は太平洋艦隊の基地へ留まったままになり、錆びて朽ち果て、最後にはスクラップになるだろうという悲観的な見方を示しています。


これらの報道に対し、ロゴージン氏は、ツイッターでロシアのメディアは自分の発言を間違って解釈して報じていると述べました。

今回のロシア通信社ノーボスチの記事は、これを基にしたものです。
【ロゴージン・2013年2月5日Twitlonger】

「専門家の結論は全く持って正しくない」というのは、おそらく、上記の『イタル-タス通信』の記事に登場する「匿名の軍事専門家」の意見を指しているのでしょう。


フランスからの「ミストラル」級導入に関して様々な問題が存在する事は確かだが、それは、ロシア-フランス間の協力により必ずや解決されるというのがロゴージン氏の真意のようです。
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