ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ヴォルホフはバルト海で潜航訓練を行なった

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2021年3月31日18時0分配信
【ディーゼルエレクトリック潜水艦「ヴォルホフ」の乗組員はバルト海で深海潜航へ取り組んだ】
ディーゼルエレクトリック潜水艦「ヴォルホフ」の乗組員は、錬成任務L-2への移行の枠組みで、バルト海の海上射爆場において深度190メートルへの潜航へ取り組んだ。
深海潜航中、艦の乗組員は潜水艦の全てのシステム及びメカニズムの動作を点検し、大深度での艦の制御と様々な方法での水面への浮上の行動手順へ習熟した。
潜水艦の潜航は、バルト艦隊の戦闘艦及び救助船SS-750により保障された。

海上でのL-2の第1段階への取り組みの最中、潜水艦乗員は、ダメージコントロールと、魚雷、機雷、ミサイル兵器を使用する艦内演習を実施した。
L-2任務は、様々な運用-戦術環境下での戦闘訓練実施を伴う意図された任務を遂行する為の潜水艦の訓練プログラムの不可欠な部門である。
潜水艦「ヴォルホフ」は、ロシアのプロジェクト636.3「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦である。
プロジェクト636.3潜水艦シリーズは、以前の「ワルシャワンカ」とは著しく異なっている。
更新された慣性航法複合体、最新モデルの戦闘情報管理システム、現代的なミサイル-魚雷兵器を有している。
同プロジェクト潜水艦は、水上艦及び潜水艦との戦闘、機雷源の敷設、偵察実施の為に意図されている。
この潜水艦の主要な利点の1つは、低レベルの騒音に在る。
ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の2隻目となるB-603「ヴォルホフ」は、サンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で2017年7月28日に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはサンクトペテルブルクで起工された]
B-603「ヴォルホフ」は、2019年12月26日に進水しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第2のプロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはサンクトペテルブルクで進水した]
2020年3月2日から造船所の岸壁で係留試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第2のプロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはサンクトペテルブルクで係留試験を開始した]
2020年6月18日には最初の航行試験(工場航行試験)へ出発しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第2のプロジェクト06363潜水艦ヴォルホフは2020年7月中旬に洋上試験の第1段階を終える]
工場航行試験は7月21日に完了し、「ヴォルホフ」は『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第2のプロジェクト06363潜水艦ヴォルホフは洋上試験の第1段階を完了した]

最終洋上試験となる国家試験は8月中旬に開始されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第2のプロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはバルト海で最終洋上試験を開始した]
国家試験は10月中旬までに完了しました。
2020年10月24日、「ヴォルホフ」のロシア海軍への正式な就役式典~聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催されました。
[プロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
「ヴォルホフ」は、先に就役した同型艦B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と共に、2021年5月以降に極東へ回航されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"と潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキー、ヴォルホフは2021年5月に極東へ回航される]
回航に先立って2隻の潜水艦はバルト海で各種訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはバルト海で乗組員の慣熟訓練を行なっている]
「ヴォルホフ」は、3月31日にバルト海で深度190メートルへの潜航訓練を行ないました。
記事中に出てくる錬成任務L-2というのは、海上における乗組員の一通りの訓練の事です。
(この前に、基地に停泊した状態で一通りの訓練を行なう錬成任務L-1を行なう)
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