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ロシア海軍航空隊は対潜任務に無人機を使用する

『イズベスチヤ』より
2021年4月2日0時1分配信
【兵器の群れ:国防省は対潜ドローンを求める】

重無人機は潜水艦を探知、撃破する為、力を合わせて行動する。
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国防省は、特殊無人飛行装置と、それが潜水艦と戦う為の制御システムの作成プロジェクトを詳細に研究している。
この課題の為、既存の無人飛行複合体を適合するか、或いは新型が開発されるかもしれない。
このようなドローンは、「群れて」行動し、人口知能の要素を使用する事が計画されている。
必要な機器及び兵器を配置する為、S-70「オホートニク」のような積載能力の大きなモデルが必要となると専門家は考えている。

[単一ネットワーク]
潜水艦
との戦闘の為、国防省は新たなコンセプトを用意する。
この課題の為、将来的には潜水艦の探知手段及び対潜兵器を装備する重無人機が関わる事が計画されている。
単一ネットワークで統合される複数の「狩猟」飛行機は、同時に敵を探す事が出来る。
現在、このような装置を作成する為の潜在的なプラットフォームが研究されていると防衛当局の情報提供者は『イズベスチヤ』へ話した。

狩猟ドローンは、地上飛行場或いは艦から打ち出す事が出来る。
自動化機能及び人工知能の要素を積極的に使用して艦や空中指揮所による制御が計画されている。
無人飛行装置は、自身、或いは他の搭載機の対潜打撃兵器で目標を撃破できる。

以前、国防次官アレクセイ・クリヴォルチコは、最新の戦闘艦に装備される将来対潜複合体「オトヴェート」の国家試験が完了したと述べた。
あらゆる方法で数十キロメートル離れた海域に居る敵潜水艦を探知した後、特殊ミサイルを発射できる。
それは、ほんの数秒で小型誘導魚雷を到達させ、敵を倒す。

今年、国防省は、この8年で900機以上の無人飛行複合体が軍へ供給されたと報告した。
各々の構成には、数機の無人飛行装置と制御装置が含まれている。

ロシア海軍は、既に大量のドローンを持っている。
重量約500㎏の無人飛行装置「フォルポスト」と軽量の「オルラン-10」が軍備として在る。


海軍の装置は、ロシアシリア作戦で積極的に使用されている。

「潜水艦と戦う為の無人機は、大きな飛翔半径を有し、長時間の空中滞在が可能でなければなりません」
軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフ
『イズベスチヤ』へ話した。
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「潜水艦を捜索する為には、水中音響ブイを投下し、そこからの信号を受信し、その後に自身で処理するか、或いは特殊航空機~Il-38もしくはTu-142へ結果を送る能力を持つ必要が有ります」

このような無人飛行装置は、せめて1基の航空対潜魚雷は搭載しなければならない。
将来無人機の内、「オホートニク」或いは「アリチウス」が、このような任務を遂行できる。
その寸法と積載能力は、必要な機器と兵器を吊るして配置できる。

[数トンの重量]
狩猟ドローン
の開発は、海外でも行われている。
昨年11月、アメリカ会社『ジェネラル・アトミックス』は、4トンの偵察-打撃ドローンMQ-9B「シー・ガーディアン」の為の対潜積載プロジェクトを提示した。
今年1月の試験で、装置は特殊コンテナから10個のソナーブイを投下し、その助力により練習用水中目標を成功裏に探知、追跡した。
レーダーを含む他の捜索機器の設置が計画されている。
将来的には、軽量対潜兵器の使用能力が示されている。

ロシアは、MQ-9Bと同等か、それ以上の積載能力を持つ幾つかの無人飛行装置を開発している。
その中で最も大きいのは、20トンのジェット機S-70「オホートニク」である。

これは、内部区画に数トンの弾薬を搭載し、低視認技術を用いて設計されている。
6トンの双発機「アリチウス-R」は開発の最終段階に在る。

哨戒継続時間は1日に達する。
これは、あらゆる有人対潜航空機よりも大きい。
1トンの有効積載量は、対潜を含む重航空爆弾及びミサイルの使用を可能にする。

大型無人飛行装置の将来のラインは、展示会『アルミヤ-2020』において『クロンシュタット』商会により提示された。
その中には、偵察-打撃機「オリオン」シリーズに加え、離陸重量2トンから7トンまでのより大型モデルの開発が提示された。


艦隊の艦へ装備する為、既にコルベット哨戒艦で発艦と着艦できる無人型ヘリコプターが購入されている。
以前、国防省は、更に航空機「オルラン-10」フリゲートへの発着艦システムの試験を行なった。
それは折り畳みカタパルトから発進し、帰還の為には特殊なネットを張って捕える。
その小さな寸法が故に、このような装置は兵器を搭載せず、探知の為だけに使用できる。

[空中の対潜]
現在、対潜航空隊では、潜水艦の捜索の為に有人航空機Tu-142Il-38が関わっている。
黒海では、更に数機の水陸両用機Be-12が残っている。
これらは全て、水中の敵を見つけ、攻撃できる。

戦略爆撃機を基に作成されたTu-142は、大洋上での長時間の哨戒が可能である。
それは定期的に北大西洋、北氷洋、沿海地方の上空で飛行を行なっている。

特殊艦上ヘリコプターKa-27PLと近代化されたKa-27Mは、潜水艦との戦いで重要な役割を果たす。
これらは、水上位置或いは潜望鏡で進む潜水艦を見つける為のレーダーと、水中での捜索の為の吊り下げ水中音響ステーション及び投下型ブイを装備する。
目標を探知すれば、ローター対潜機は爆弾や魚雷で攻撃する。

以前、潜水艦の捜索の為、幾つかの元旅客航空機Tu-204の改造が計画されていると伝えられた。
高速と長時間飛行のお陰により、それは素早く哨戒海域或いは敵潜水艦捜索海域へ移動し、長時間の捜索を実行できる。
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