ロシア海軍太平洋艦隊の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフと最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"、"グロームキー"は日本海で砲撃訓練を行なった
- カテゴリ:ロシア太平洋艦隊(2021年-)



『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年4月3日3時20分配信
【太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ソヴェルシェーンヌイ」、掃海艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は日本海で砲射撃を実施した】
太平洋艦隊の艦は、海上における第2錬成任務(K-2)の要素への取り組みを続け、単独艦での海上戦闘実行の技量を向上させている。
昨年12月に艦隊へ受け入れられた太平洋艦隊の最新掃海艦「ヤーコフ・バリャーエフ」と、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、組織的対空防衛演習の枠組みにおいて、投下落下傘空中標的を撃破する為に砲装置を使用した。
その行動は、太平洋艦隊海上航空隊の対潜航空機Il-38により保障された。
更にもう1つの課題である砲撃による海上浮遊機雷の模型の破壊を、掃海艦は成功裏に解決した。
沿海地方多種戦力小艦隊のもう1隻のコルベット「グロームキー」は、汎用艦載砲装置A-190の砲撃により起伏のある場所で隠蔽された非視認沿岸目標を制圧した。
艦は仮想敵の車両及び火点を模した標的を撃破し、それは無人飛行装置「オルラン-10」から受信した客観的観測データにより確認された。
ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」の5番艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は、サンクトペテルブルクの『中部ネヴァ川造船工場』で2017年12月26日に起工され、2020年1月29日に進水、2020年12月26日に就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
[新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊に編入された]
その後、乗組員の慣熟訓練を行ない、2021年3月には、今後就役する同型艦「ピョートル・イリイチョーフ」乗組員の訓練も併せて行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフ乗組員は同型艦ヤーコフ・バリャーエフで訓練を行なう]
ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」(333)は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレのアムール造船工場で起工され、2015年5月22日に進水し、2017年7月20日に就役しました。
[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2019年5月初頭に黄海で実施されたロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』(2019年5月)]
2020年4月1日から6月20日まで同型艦「グロームキー」と共に太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]
2020年8月下旬にベーリング海周辺で行なわれた演習『大洋の盾-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]
最近では、2020年3月29日にピョートル大帝湾のジェルトゥヒナ島で100mm砲の艦砲射撃を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はピョートル大帝湾で艦砲射撃訓練を行なった]
ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの2隻目となる「グロームキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレの『アムール造船工場』で2012年4月20日に起工され、2017年7月28日に進水し、2018年12月25日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2020年4月1日から6月20日まで同型艦「ソヴェルシェーンヌイ」と共に太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]
2020年8月下旬にベーリング海周辺で行なわれた演習『大洋の盾-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]
最近では、2021年3月26日にピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"グロームキー"はピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行なった]
2021年4月3日、この3隻は日本海へ出航し、砲撃訓練を行ないました。
但し、3隻が一緒に行動していたわけでは無く、「ヤーコフ・バリャーエフ」と「ソヴェルシェーンヌイ」が対空戦闘訓練、「ヤーコフ・バリャーエフ」が機雷掃討訓練、「グロームキー」は地上への艦砲射撃訓練をそれぞれ実施しました。
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