ロシア海軍の新世代コルベット"メルクーリイ"の船体は進水した

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年4月6日10時55分配信
【メディアはコルベット「メルクーリイ」が技術的に進水したとの情報を得た】
『北方造船所』はプロジェクト20386コルベットのトップ「メルクーリイ」の技術的進水を行なった。
『タス通信』は防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。
「メルクーリイの技術的進水は3月に行なわれました」
対談者は話した。
彼は、このような進水は、規定によれば、より急を要する発注の為に造船台の場所を空ける為に行なわれると説明した。
彼によると、現在、艦は水上で艤装が行なわれている。
彼は、それが今後に船台へ戻る事を排除しなかった。
プロジェクト20386コルベットのトップは、『北方造船所』で2016年10月28日に「ジェルズキー」という名で起工された事が想い起こされる。
2019年4月、将来の艦のブロックの結合操作の前に、それは、1829年に合計180門以上の砲で武装する2隻のトルコ戦列艦との不利な戦闘で勝利を収めた砲20門のブリッグ「メルクーリイ」に敬意を表して「メルクーリイ」と命名される事が決定された事が知られるようになった。
2019年7月、当時『北方造船所』を率いていたイーゴリ・ポノマリョフは、コルベット「ジェルズキー」は2022年末に発注者へ引き渡すと言った。
[プロジェクト20386コルベット]
[ロシア海軍の将来コルベット・プロジェクト20386]
[ロシア海軍の新世代コルベット"メルクーリイ"]

プロジェクト20380/20385コルベットの更なる改良発展型であるプロジェクト20386の1番艦「ジェルズキー」Дерзкий(建造番号1009)は、2016年10月28日にサンクトペテルブルクの『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。

[ロシア海軍の新世代コルベット"ジェルズキ―"は起工された]

プロジェクト20386の満載排水量は3400トンになり、以前のプロジェクト20380/20385よりも1000トン以上増加しています。
航続距離も20380/20385より延びて5000海里となり、速力も30ノットに増加、乗員は80名に減少しています。
機関はガスタービン電気推進システムが採用されます。
[ロシア海軍の新世代コルベット・プロジェクト20386はガスタービン電気推進システムを装備する]
プロジェクト20386は、10隻以上の建造が計画されています。
[ロシア海軍は新世代コルベット・プロジェクト20386を10隻以上建造する]
この内、1番艦「ジェルズキー」を含む3隻は2025年までの就役が予定されています。
[2025年までに3隻のプロジェクト20386(ジェルズキー型)コルベットがロシア海軍へ就役する]
「ジェルズキー」の名で起工されたプロジェクト20386コルベット1番艦ですが、ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」(1928~1829年のロシア-トルコ戦争において、1829年2月9日に2隻のトルコ戦列艦と戦って勝利したブリッグ)へ改名される事になりました。

[ロシア海軍のプロジェクト20386コルベット1番艦ジェルズキーはメルクーリイに改名される]
2019年4月23日、「ジェルズキー」改め「メルクーリイ」の船体は接合されました。
2020年3月末、「メルクーリイ」の船体は造船台から進水しました。
ただし、これは正規の進水では無く、他の艦を建造する為に造船台を空ける為のようです。
とは言え、今後、「メルクーリイ」は造船所の岸壁で艤装工事が行なわれます。
(場合によっては、また造船台へ戻る可能性も有りますが・・・)
「メルクーリイ」は、2022年末までにロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[プロジェクト20386コルベット1番艦ジェルズキー改めメルクーリイは2022年末にロシア海軍へ引き渡される]
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