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ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦コンドポガとアレクサンドル・オトラコフスキーは黒海へ入った

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年4月17日13時17分配信
【北方艦隊の2隻の大型揚陸艦は黒海へ入った】
イスタンブール、4月17日、インタファクス

北方艦隊の2隻の大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」「コンドポガ」は、土曜日に黒海エリアへ入った。
イスタンブールのサイトは伝え、海峡を通行する写真を公表した。

戦闘艦セヴァストーポリへ向かっている事は確実である。

手元の情報によれば、現在、地中海には、バルト艦隊の2隻の大型揚陸艦「カリーニングラード」「コロリョーフ」が居る。
3月末、これらはジブラルタル海峡を通過した。
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土曜日に黒海艦隊は、15隻のカスピ小艦隊の艦艇が演習の為に黒海へ移動したと発表した。
「カスピ小艦隊艦艇支隊は、ケルチ海峡のクリミア大橋を通過して黒海へ入りました」
艦隊
の声明では、こう述べられた。
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軍は、前日に支隊黒海艦隊の運用管轄下に入り、テムリュク港で燃料と食料の備蓄を補充したと発表した。

「成績査定検査への合格の計画に沿って、カスピ小艦隊の艇の乗組員は、黒海艦隊の部隊と協同でテスト海上演習へ参加します」
艦隊
の声明では、こう述べられた。

土曜日に南方軍管区は、50機以上の航空機黒海エリア上空の演習へ関わると発表した。



ロシア海軍大型揚陸艦は、2013年1月以降、黒海沿岸(ノヴォロシースク或いはセヴァストーポリ)からシリアタルトゥースへ貨物や人員などを輸送する任務、いわゆる『シリア・エクスプレス』に従事しています。
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「シリア・エクスプレス」へ参加しているのは主に黒海艦隊所属艦ですが、この他に北方艦隊バルト艦隊の艦が派遣される事も有ります。


プロジェクト775大型揚陸艦の7番艦BDK-182は、ポーランドグダニスク造船所で1976年4月4日に起工され、1976年7月17日に進水し、1976年12月30日にソ連海軍へ納入され、翌1977年2月23日に海軍旗掲揚式典を開催して正式に就役し、北方艦隊へ編入されました。
1999年2月9日に「コンドポガ」と命名されました。

プロジェクト775の11番艦BDK-55は、ポーランドグダニスク造船所で1977年8月に起工され、1977年12月3日に進水、1978年7月30日に就役し、北方艦隊へ編入されました。
2001年5月9日に「アレクサンドル・オトラコフスキー」と命名されました。

この2隻はプロジェクト775の第1グループ(1974年~1979年に計12隻就役)に属しており、当初は「中型揚陸艦」に分類されていましたが、1977年には「大型揚陸艦」へ艦種変更されました。


「コンドポガ」(027)は、2012年7月から8月まで地中海東部への遠距離航海を行ないました。
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]

「アレクサンドル・オトラコフスキー」(031)は、2017年10月から12月まで地中海東部へ派遣され、「シリア・エクスプレス」に参加しました。
[シリアへの輸送任務(シリア・エクスプレス)を行なったロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・オトラコフスキーは母港セヴェロモルスクへ帰投した]

この数年間は、2隻とも北方艦隊北極遠征部隊「常連」でした。
[ロシア北方艦隊第9次北極遠征(2020年8月-10月)]
[ロシア北方艦隊第8次北極遠征(2019年8月-9月)]
[ロシア北方艦隊第7次北極圏遠征(2018年8月-10月)]
[ロシア北方艦隊の第6次北極海遠征(2017年8月-10月)]

「コンドポガ」「アレクサンドル・オトラコフスキー」は、2021年3月下旬頃に母港セヴェロモルスクを出航し、4月初頭にシリアタルトゥースへ到着しました。
[ロシア海軍の5隻の大型揚陸艦が地中海東部に居る]

4月17日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。


なお、今回の記事では地中海に居ると書かれているバルト艦隊大型揚陸艦「カリーニングラード」(102)と「コロリョーフ」(130)も、北方艦隊の2隻の大型揚陸艦に続き、ボスポラス海峡を北上して黒海へ入っています。
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