ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦カリーニングラードとコロリョーフは黒海へ入った
- カテゴリ:ロシア海軍バルト艦隊(2020年-)


『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年4月18日0時10分配信
【更に2隻の大型揚陸艦が黒海へ入った】
イスタンブール、4月18日、インタファクス
更に2隻のロシア海軍の大型揚陸艦~「カリーニングラード」と「コロリョーフ」が土曜日にボスポラス海峡を通行して黒海エリアへ入った。
イスタンブールのサイトは伝え、海峡を通行する写真を公表した。
戦闘艦はバルト艦隊に所属しており、セヴァストーポリへ向かっている。
土曜日にはロシア北方艦隊の大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」と「コンドポガ」も黒海へ入っている。


土曜日に黒海艦隊は、15隻のカスピ小艦隊の艦艇が演習の為に黒海へ移動したと発表した。
「カスピ小艦隊艦艇支隊は、ケルチ海峡のクリミア大橋を通過して黒海へ入りました」
艦隊の声明では、こう述べられた。


軍は、前日に支隊は黒海艦隊の運用管轄下に入り、テムリュク港で燃料と食料の備蓄を補充したと発表した。
「成績査定検査への合格の計画に沿って、カスピ小艦隊の艇の乗組員は、黒海艦隊の部隊と協同でテスト海上演習へ参加します」
艦隊の声明では、こう述べられた。
土曜日に南方軍管区は、50機以上の航空機が黒海エリア上空の演習へ関わると発表した。
ロシア海軍の大型揚陸艦は、2013年1月以降、黒海沿岸(ノヴォロシースク或いはセヴァストーポリ)からシリアのタルトゥースへ貨物や人員などを輸送する任務、いわゆる『シリア・エクスプレス』に従事しています。

「シリア・エクスプレス」へ参加しているのは主に黒海艦隊所属艦ですが、この他に北方艦隊やバルト艦隊の艦が派遣される事も有ります。
プロジェクト775大型揚陸艦の19番艦BDK-58は、ポーランドのグダニスク造船所で建造され、1984年12月9日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
1999年4月30日に「カリーニングラード」と命名されました。
2013年以降、度々地中海東部へ派遣され、「シリア・エクスプレス」に従事しました。
1回目は2012年12月27日に出航し、2013年8月8日に帰投しました。
[大型揚陸艦カリーニングラードはバルチースク基地へ戻った]
2回目は2013年12月24日に出航し、2014年12月2日に帰投しました。
その後、オーバーホールが行なわれました。
この時、57mm砲と対地攻撃用ロケット砲の射撃を一括して管制する汎用射撃管制システムMR-123-02/3「バギラ」が搭載されました。



その後はバルト海で行動していました。
2020年3月下旬にコルベット「ボイキー」、大型揚陸艦「ミンスク」と共に北海へ進出しました。
プロジェクト775大型揚陸艦の28番艦(最終艦)BDK-61はポーランドのグダニスク造船所で1990年2月10日に起工され、1990年11月16日に進水し、1991年7月10日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
2000年8月30日に「コロリョーフ」と命名されました。
これまで「コロリョーフ」は2回地中海東部へ派遣され、「シリア・エクスプレス」に従事しました。
1回目:2015年5月20日にバルチースクを出航、2016年1月23日に帰投。
計10回のシリアへの輸送任務を遂行。
[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦コロリョーフは地中海任務(シリア・エクスプレス)を終えて母港バルチースクへ戻った]
2回目:2016年11月頃に出航、2017年5月7日に帰投。
計5回のシリアへの輸送任務を遂行。
[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦コロリョーフはシリア沖から母港バルチースクへ帰投した]
2019年8月のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
2020年2月下旬から3月中旬までコルベット「ストイーキー」と共に北海へ進出しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"と大型揚陸艦コロリョーフは遠距離航海を終えてバルチースクへ帰投した]
2021年3月下旬、この2隻の大型揚陸艦に加え、同型の揚陸艦「ミンスク」とコルベット「ボイキー」の計4隻はバルト海を出て北海へ進出し、更にラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過して大西洋へ出ました。
[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦3隻とコルベット"ボイキー"はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過して大西洋へ出た]
その後、「カリーニングラード」と「コロリョーフ」は3月26日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。


[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦カリーニングラードとコロリョーフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
4月初頭にシリアのタルトゥースへ到着しました。
[ロシア海軍の5隻の大型揚陸艦が地中海東部に居る]
そして4月17日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。
なお、この2隻に先立ち、北方艦隊の大型揚陸艦「コンドポガ」(027)と「アレクサンドル・オトラコフスキー」(031)も、ボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦コンドポガとアレクサンドル・オトラコフスキーは黒海へ入った]
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