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ロシアの新たな非大気依存発電装置(AIP)は2013年6月に国家試験を行なう

『イズベスチヤ』より
2013年2月5日12時01分配信
【潜水艦の為の水素動力の試験は(2013年)6月に予定されている】

艦に装備される新たな発電装置を巡る海軍将兵と造船所の紛争
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(ロシア連邦)国防省統合造船業営団は、ディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト「ラーダ」及び「ワルシャワンカ」の為の非大気依存発電装置の試験を(2013年)6月に予定している。

(ロシア連邦)海軍総司令部『イズベスチヤ』へ、試験はサンクト-ペテルブルク海洋工学中央設計局「ルビーン」の特設試験台で実施されると伝えた。
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「昨年(2012年)秋、私共は、試験潜水艦サロフでの装置の試験を白海エリアで実施するつもりでした。
ですが、非大気依存発電装置の作業において、一部のコンポーネントとユニットの信頼性の欠如に繋がる幾つかの問題点が明らかにされました。
(今年)6月までには、全ての問題点が解決されるでしょう」

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海軍総司令部の情報提供者は『イズベスチヤ』へ話した。

非大気依存発電装置は、水素燃料から電気を作り、ディーゼルエレクトリック潜水艦は、殆ど原子力艦のような長期の潜航が可能となる。
世界の非大気依存発電装置開発の先駆者は、当然ながら、偉大なる潜水艦の伝統を有するドイツ人であり、U-212/214プロジェクト嫌気性装置を作成した。
しかし、「ルビーン」が作るロシア独自の非大気依存発電装置は、ドイツを追い越すだろう。

非大気依存発電装置「サロフ」の為の標準装備では無く、白海の試験には、全てのユニットおよび機器は無かった。
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比較及び試験台テストを実施し、国家試験は完了する。
成功した場合、建造中のプロジェクト677潜水艦「ラーダ」の1隻は非大気依存発電装置付きで2014年に完成するだろう。

既に『イズベスチヤ』は、同シリーズのトップ潜水艦-「サンクトペテルブルク」の作成及び試験において、造船会社は多大な困難に直面している事を記している。
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実際には、海軍が待てない全てのプロジェクト677の運命は、新たな発電装置に依存している。

活動中の「サンクトペテルブルク」以外に、「クロンシュタット」「セヴァストーポリ」が起工された。

海軍総司令部の情報提供者は『イズベスチヤ』へ、「セヴァストーポリ」のみは非大気依存発電装置を得て、「サンクトペテルブルク」(航海試験の成功を受けて)、「クロンシュタット」は、高い即応性の以前の電池のままになると伝えた。
この装備変更は、非大気依存発電装置が軍備採用されない事を意味するものではない。

全般的に、海軍総司令部は、非大気依存発電装置に大きな期待を抱いており、「ワルシャワンカ」に設置する計画を持っている。
海軍の編制には同プロジェクト艦23隻が在り、6隻以上を起工した。
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「ワルシャワンカは既に洗練され、能力は頂点に達しています。
非大気依存発電装置は、再装備に1-2年掛かり、"ラーダ"プロジェクトの原型の艦載システム及び発電装置との統合には、5-10年は掛かるかもしれません。
サンクト-ペテルブルクがどうなったのかは、あなた自身が良く御存知でしょう」

対談者は確認した。

海軍将兵は、首を長くして非大気依存発電装置を待っていると統合造船業営団の代理人は慎重に発言した。
幾つかの情報によれば、嫌気性装置の準備状態は完璧には程遠く、「子供の病気」を修正し、その後、国家委員会に採用される。
しかし造船所は、「ワルシャワンカ」への非大気依存発電装置の装備については海軍と意見を共有していない。

統合造船業営団の代理人によると、静粛な「ワルシャワンカ」は、「ラーダ」の当面の見通しには終止符を打つ事は出来るだろう。

「海軍は、新たな非大気依存発電装置の戦術-技術特性を歓迎しており、プロジェクト677を後回しにする可能性を除外していません。
それは装置の経済性とコストの最適化と説明されています。
しかしワルシャワンカは、これまでに潜在能力を使い果たしており、ラーダは、好むと好まざるにも関わらず、将来艦となるでしょう」

『イズベスチヤ』は、統合造船業営団の情報提供者と意見を共有した。

しかし海軍総司令部の情報提供者は、造船業の懸念は根拠が無いと反論した。
「ロシアは、両方のプロジェクトを必要としているのです」

軍事歴史家で海軍史の著書の筆者であるドミトリー・ボルテンコフ氏は、水素電池動力の輸出の可能性を指摘した。

「世界市場における私共の主なライバルはドイツです。
ロシア造船業の対応は、プロジェクト677潜水艦の最終的な仕上げと完成を提供します。
これは、海軍へ再装備されるのみならず、我が国が輸出により金銭を得る事が出来ます。
我が国が潜水艦の世界市場から取り残されたのならば、復帰する事は出来ないでしょう」

彼は『イズベスチヤ』へ表明した。

権威あるブリテンの著書『ジェーン』(Jane's)によると、6つの異なるシリーズが在る「ワルシャワンカ」は、ロシアで最も人気のある輸出商品の1つである。
約40隻の潜水艦が、中国、イラン、アルジェリア、インドネシア、ベトナムなどに売却された。
各艦の価格は3億ドル~3億5000万ドルに上り、非大気依存発電装置は、価格を遥かに上昇させる。

これまでに、(ロシア連邦)国防省の公式代理人イーゴリ・コナシェンコフ大佐からのコメントは得られていない。
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[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]

「ラーダ」級潜水艦の1番艦「サンクト-ペテルブルク」は、2010年に一応ロシア海軍へ引き渡されましたが、これまでの報道によれば、発電装置の不具合が解消されていません。
2012年にはバレンツ海及び白海で海洋試験を行なう予定でしたが、結局実施される事は有りませんでした。
[ラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバレンツ海及び白海で試験を行なう]

一方、建造が凍結されていた「ラーダ」級2番艦と3番艦に関しては、昨年(2012年)に複数の関係者から建造再開が表明されました。
[ロシア海軍はラーダ級潜水艦の建造を再開する]
[ラーダ級潜水艦は近い将来にロシア海軍へ就役する]
[ラーダ級潜水艦の建造は2013年に再開される]
[潜水艦ラーダ級2番艦にはリチウムイオン電池、3番艦にはAIPが搭載される]

以前の報道によると、今年6-7月、「ラーダ」級の為の新たなユニットの試験が行なわれ、これにより「ラーダ」級の運命が決定されるとの事です。
[ラーダ級潜水艦サンクト-ペテルブルクはバレンツ海での試験を未だ実施していない]

この「新たなユニット」が、今回の記事に登場する「新たな非大気依存発電装置」でしょう。

「新たな非大気依存発電装置」は、2011年12月初頭に陸上試験の最初の段階を終えたと発表されたものと同一でしょう。
[ロシアは新たなAIP機関の試験を終えた]

今回の記事によると、当初は試験潜水艦「サロフ」で海洋試験を実施する予定でしたが、装置に不具合が発覚した為に見送られました。
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試験潜水艦B-90「サロフ」は、2007年12月14日に進水し、2008年8月7日に就役しています。
[実験潜水艦「サロフ」進水]
[試験潜水艦B-90「サロフ」就役]
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更に今回の記事によれば、ロシア海軍は、プロジェクト877/06363「ワルシャワンカ」(キロ級)への非大気依存発電装置の設置を望んでいるようです。

「ワルシャワンカ」は、現在、ロシア海軍プロジェクト877が17隻在籍し、更に改良型のプロジェクト06363が3隻起工されており、今後、もう3隻が起工される計画です。
[ロシア海軍潜水艦ノヴォロシースクは2013年末に進水する]
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルは起工された]
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しかしロシア造船業界は、「ワルシャワンカ」への非大気依存発電装置の装備には消極的のようです。
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