ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフは進水した

『タス通信』より
2021年4月28日19時16分配信
【対機雷防衛艦「ピョートル・イリイチョーフ」はサンクトペテルブルクで進水した】
サンクトペテルブルク、4月28日/タス通信
プロジェクト12700対機雷防衛艦「ピョートル・イリイチョーフ」は、サンクトペテルブルクの『中部ネヴァ川造船工場』(『統合造船業営団』へ加入)で進水した。
『タス通信』特派員は現地より報告した。
「私共は、新たな艦を全て一緒に進水させます。
とても良い艦であり、同プロジェクト艦は、既に海上で非常な素晴らしさを示しています」
ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフは話した。
彼は、プロジェクト12700「アレクサンドリト」は継続される事を指摘した。
伝統により、進水を前に艦は清められた。
進水中には更に花火が鳴り響いた。
「ピョートル・イリイチョーフ」は、2018年7月に起工されたプロジェクト12700「アレクサンドリト」艦の第5の生産艦(通算6隻目)であり、ロシア連邦海軍の発注下で建造が進められている。
プロジェクト12700は中央海洋設計局『アルマーズ』(『統合造船業営団』へ加入)により開発された。
これらの艦は新世代機雷掃海艦に属し、海洋機雷へ対処する為に意図されており、危険なゾーンへ入らずに、それを海域の水上や、海底で探知できる。
機雷への対処の為に、それは、様々な種類の掃海具、更には遠隔操作及び自動無人水中装置を使用する。
ロシア海軍の新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。


従来のソ連/ロシア海軍の掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦と海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)

プロジェクト12700の6番艦「ピョートル・イリイチョーフ」は、サンクトペテルブルクの『中部ネヴァ川造船工場』で2018年7月25日に起工されました。




[ロシア海軍の為のアレクサンドリト級掃海艦6番艦ピョートル・イリイチョーフは起工された]
その乗組員団は、カムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊の北東軍集団の第114水域防護艦旅団で編成されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフの乗組員が編成された]
「ピョートル・イリイチョーフ」乗組員は、2021年1月17日までにサンクトペテルブルクの海軍総合研修センターへ到着し、訓練を開始しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2021年1月17日17時35分配信
【3隻の新たな戦闘艦の乗組員は海軍総合研修センターでの訓練の為にサンクトペテルブルクへ到着した】
「ピョートル・イリイチョーフ」は、2021年1月22日に屋内造船台から出渠しました。


一方、サンクトペテルブルクの海軍総合研修センターでの訓練を終えた「ピョートル・イリイチョーフ」の乗組員は、同型艦「ヤーコフ・バリャーエフ」(2020年12月26日就役)で訓練を行なう為、2021年3月12日にウラジオストクへ到着しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフ乗組員は同型艦ヤーコフ・バリャーエフで訓練を行なう]
「ピョートル・イリイチョーフ」は、2021年4月28日に進水しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフは2021年4月28日に進水する]
「ピョートル・イリイチョーフ」のロシア海軍への引き渡しは、2021年夏に予定されています。
[新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフは2021年夏にロシア海軍へ就役する]
プロジェクト12700対機雷防衛艦は、現在までに8隻が起工され、この内の4隻がロシア海軍へ就役しています。
「アレクサンドル・オブホフ」:2011年9月22日起工/2014年6月27日進水/2016年12月9日就役、バルト艦隊へ配備
「ゲオルギー・クルバトフ」:2015年4月24日起工/2020年9月30日進水/2021年就役予定
「イワン・アントノフ」:2017年1月25日起工/2018年4月25日進水/2019年1月26日就役、黒海艦隊へ配備
「ウラジーミル・イェメリヤノフ」:2017年4月20日起工/2019年5月30日進水/2019年12月28日就役、黒海艦隊へ編入
「ヤーコフ・バリャーエフ」:2017年12月26日起工/2020年1月29日進水/2020年12月26日就役、太平洋艦隊へ配備
「ピョートル・イリイチョーフ」:2018年7月25日起工/2021年4月28日進水/2021年就役予定、太平洋艦隊へ配備予定
「アナトーリー・シレモフ」:2019年7月12日起工、2022年就役予定、太平洋艦隊へ配備予定
「レフ・チェルナヴィン」:2020年7月24日起工、2022年就役予定、太平洋艦隊へ配備予定
現在の所、プロジェクト12700対機雷防衛艦は、計12隻の建造が承認されています。
[ロシア海軍の為の新世代掃海艦アレクサンドリト級は12隻が建造される]
最終的には、30隻以上の建造が計画されています。
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