スーダン領内へのロシア海軍駐留所の設置に関するロシアとスーダンの合意は凍結されていない
- カテゴリ:ロシア海軍ニュース

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年4月29日9時39分配信
【メディア:スーダンは自国へのロシア海軍の供給所の作成を一時停止した】
スーダンは、紅海沿岸へロシア海軍物資-技術サービス供給所を作成する合意の効力を一時停止している。
放送局『アル=アラビーヤ』は情報筋を引用して伝えた。
「スーダンは、前政権との間で署名された合意を凍結しています。
フラミンゴ海軍基地における如何なる新たなロシアの軍事的拡張も一時停止しております」
テレビ局は説明した。
『アル=アラビーヤ』の情報筋によると、合意の効力は、議会、スーダン最高評議会或いは同国政府が承認する時まで一時停止される。
次に、スーダン外務省の代表アル・マンスール・ブリャドは、『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、当局は文書の凍結について未だ公式に確認していないと説明した。
ロシアとスーダンは、2020年12月、アフリカの共和国領内へロシア連邦海軍の物資-技術サービス供給所を作成する合意を締結した。
これは、ロシア海軍が同時に4隻を超えない艦船を配備でき、原子力及び環境安全基準を遵守することを条件に、核動力装置を有する艦の配置の許可が想定されている。
物資-技術サービス供給所は、ロシア海軍の艦船の修理、物資の補充、乗組員の休養の為に意図されている。
『タス通信』より
2021年4月29日8時37分配信
【ロシア大使館はスーダンの海軍基地に関する合意の一時停止の報道を否定した】
モスクワ、4月29日/タス通信
アフリカの共和国領内への海軍基地の作成に関するスーダンとロシアの間の合意の効力の一時停止について出てきた報道は、現実に対応していない。
木曜日にスーダンのロシア大使館は『フェイスブック』のページで発表した。
「スーダン共和国の領内へのロシア連邦海軍の物資-技術サービス供給所の作成に関するロシア連邦とスーダン共和国の間の合意の履行の一時停止というこの地域及びスーダンの情報スペースに出てきた報道について、大使館としては、いわゆる情報筋が何を主張しようが、これらの話は現実に対応していない事を強調します。
カルトゥームのロシア大使館は、スーダン側から如何なる通知も受け取っておりません」
テキストでは、こう述べられた。
水曜日に放送局『アル=アラビーヤ』は情報筋を引用し、スーダンが「モスクワと前政権との間で署名された」合意の効力を「議会により承認されるまで」凍結したと報じた。
カルトゥームは、その決定をロシア側へ通知した事が指摘された。
2020年12月初頭、ロシアがスーダンと、その領域へロシア連邦海軍の物資-技術サービス供給所を作成する合意を締結した事が知られるようになった。
これは、ロシア海軍の戦闘船の修理、物資の補充、乗組員の休養の為に意図されている。
スーダンは、沿岸ゾーンと埠頭フロントゾーンの水域(船の停泊ゾーン)を含め、合意された領域及び不動産を合意有効期間中にロシアへ無償利用の為に引き渡す。
物資-技術サービス供給所の軍人及び民間人の最大人数は300名を超えてはならず、スーダンとの合意により増加できる。
合意有効期間は25年であり、満了まで少なくとも1年以内に何れかの国が、この行為を打ち切るつもりで書面形式によりもう一方の国へ通知しない場合、その後更に10年間移動的に延長される。


2020年12月初頭、ロシアとスーダンは、スーダン領内へのロシア海軍の補給基地の建設に合意しました。
[ロシアはスーダンへ海軍駐留所を建設する]
[ロシアとスーダンはスーダン領内への海軍駐留所の設置へ合意した]
これは要するに、シリアのタルトゥースに在るロシア海軍の第720物資-技術サービス供給所(1971年設立)と同じようなものをスーダンにも作るという事です。
[シリアのタルトゥース港のロシア海軍艦船修理所は2019年10月15日に操業を開始する]

合意の締結後、スーダンにはロシア海軍の艦が度々寄港しています。
2021年2月28日には黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」がポートスーダンへ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はスーダンを訪問した]
2021年3月中旬にはバルト艦隊のコルベット「ストイーキー」がポートスーダンへ寄港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はスーダンを訪れた]
2021年4月10日には黒海艦隊の偵察艦「イワン・フルス」がポートスーダンへ寄港しました。

【『Asian OSINT』の2021年4月11日のツイート】
2021年4月27日にはバルト艦隊の偵察艦SSV-231「ワシーリー・タチシチェフ」がポートスーダンへ寄港しました。

2021年4月末、アラブ首長国連邦のドバイの放送局『アル=アラビーヤ』は、スーダン領内へのロシア海軍の補給基地の建設に関する合意が凍結されていると報じました。
これに対しスーダンのロシア大使館は、そのような報道は事実に対応していない(=デマである)と反論しました。
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