2022年にシリアのタルトゥース港へ浮きドックが設置される
- カテゴリ:地中海情勢(2021年)

『タス通信』より
2021年4月30日9時4分配信
【情報筋:タルトゥースの艦船修理複合体は2022年に新たな能力を得る】
モスクワ、4月30日/タス通信
タルトゥースに建設されたロシア海軍物資-技術サービス供給所の艦船修理複合体は、2022年に浮きドックが運ばれて来た後、艦及び潜水艦の修理の為の新たな能力を得る。
『タス通信』は防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。
「現在、修理所では、艦船修理工場の1つの作業班が稼働し、沿海ゾーンで艦のメンテナンスのみを行なっています。
2022年にタルトゥースへロシアから浮きドックが運ばれ、その後に複合体の能力は著しく拡大され、艦と潜水艦の修理が可能となります」
彼は話した。
『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。
現在まで黒海艦隊の潜水艦は、地中海のロシア連邦海軍の常設作戦連合部隊の一員としての定期的な戦闘勤務の後、ロシア北西部の艦船修理企業での修理を余儀なくされている。
地中海戦隊の艦の必要な修理は、物資-技術サービス供給所の標準編制には入っていない黒海艦隊及びバルト艦隊の水上修理所により保障されている。
2019年秋に作成されたタルトゥースの新たな艦船修理複合体へ装備する為、最新の工作機械設備が購入された。

現在、シリアのタルトゥースには、ロシア海軍の第720物資-技術供給所が置かれています。
元々は、ソ連邦海軍時代の1971年に設立されたものです。
これは、地中海東部で行動するロシア海軍の艦船へ各種物資を供給し、更には、艦船の整備や簡単な修理を行なう為のものです。
艦船の整備や簡単な修理の為、タルトゥースにはロシア海軍の工作船1隻が交代で常駐しています。
ロシア海軍は2013年初頭から地中海東部へ艦船を常時展開させており、同年6月1日には、地中海のロシア海軍艦船を統一指揮する為、「地中海作戦連合部隊」が創設されました。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]
2015年10月には、タルトゥース港内の浚渫作業が行なわれました。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥース港の浚渫作業を行なった]
2016年10月、ロシア国防省は、タルトゥースへ恒常的な海軍基地を作成する意向を示しました。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥースへ恒常的な基地を作る]
2016年12月23日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、タルトゥースの海軍基地の拡張に関するシリアとロシアの協定に関する法令へ署名しました。
[シリアのタルトゥース港のロシア海軍基地は拡張される]
2017年1月20日までに、ロシアとシリアは、タルトゥースの海軍基地に関する新たな協定へ署名しました。
新たな協定により、ロシア海軍は今後49年間タルトゥースを自由に使用できるようになります。
[ロシアとシリアはタルトゥースのロシア海軍基地に関する新たな協定を締結した]
協定は2017年12月にロシア連邦議会で批准され、正式に発効しました。
[タルトゥースのロシア海軍基地に関するロシアとシリアの協定は批准された]
2019年10月にはタルトゥースで艦船修理施設が稼働を開始しました。
[シリアのタルトゥース港にロシア海軍の艦船修理施設が開設される]
[シリアのタルトゥース港のロシア海軍艦船修理所は2019年10月15日に操業を開始する]
そして、2022年にはタルトゥースに浮きドックが設置される事になりました。
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