アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2022年にロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ配備される

『タス通信』より
2021年5月13日23時58分配信
【フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」は2022年にロシア海軍へ加入する】
セヴェロモルスク、5月13日/タス通信
プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」は2022年にロシア海軍へ補充される。
北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ大将は、原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」におけるロシア及び外国の記者団とのブリーフィングで述べた。

彼によると、中期将来的には、「アドミラル・ゴルシコフ」型(プロジェクト22350)フリゲートは、北方艦隊の遠海ゾーンの艦の基礎を成す。

「来年には、次の艦を受け入れます。
これは、大祖国戦争の伝説的な指揮官である北方艦隊司令官アルセニー・グリゴリエヴィチ・ゴロフコの名が付けられています」
モイセーエフは話した。

彼は、このプロジェクト艦は既に遠距離航海の経験を有しており、成功裏に自身を証明し、全ての定められた特性が確認された事を強調した。
「そして最新兵器を得た事により、言うまでも無く、その全ての特性は向上しています」
司令官は付け加えた。
1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は、プロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」と共にサンクトペテルブルクの『北方造船所』で2012年2月1日に起工されました。
起工から2年後の2014年2月末からのウクライナ危機、3月のロシア連邦によるクリミア半島編入により、ウクライナとロシアの関係が悪化した為、ガスタービンエンジン(M90FR)の供給が途絶える事になりました。
元々、ソ連/ロシアの艦船用ガスタービンエンジンの製造には、ロシア及びウクライナの企業が関わっており、エンジンの最終組立はウクライナで行なわれていました。
(主要部品はロシアの企業で製造し、それをウクライナへ送って最終組み立て)
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]
ウクライナでの最終組み立てが出来なくなった為、その為の設備をロシア国内に建設し、完全にロシア国内だけでガスタービンエンジンを生産できる体制を構築する必要が生じ、この体制作りに数年を要しました。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート3番艦と4番艦のガスタービンエンジンはロシア国内で製造されている]
ようやくガスタービンエンジン完全国産の目途が立ち、「アドミラル・ゴロフコ」用のガスタービンが造船所へ供給されました。
これにより、建造が遅延していた「アドミラル・ゴロフコ」も進水する目途が立ちました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2020年7月1日までに進水する]
以前には2020年4月末~5月初頭の進水が予定されていましたが、新型コロナウイルス流行の影響の為、5月22日に延期されました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは進水した]
「アドミラル・ゴロフコ」のロシア海軍への引き渡しは2022年に予定されており、1番艦及び2番艦と同様に北方艦隊へ配備されます。
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