ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは洋上試験を再開した
- カテゴリ:プロジェクト23120多機能後方支援船

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2021年5月17日18時15分配信
【後方支援船「フセヴォロド・ボブロフ」は計画ドック検査の後、工場航行試験の次の段階の為にサンクトペテルブルクから出航した】
『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で建造されたプロジェクト23120後方支援船「フセヴォロド・ボブロフ」は、フィンランド湾海域で行なわれる工場航行試験の次の段階の為にサンクトペテルブルクから出航した。
以前、船は『北方造船所』で船体の船底外部システムの計画短期ドック検査を行なった。
船上には、70名の工場試運転チーム要員と船の乗組員が居る。
ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、海軍の為に建造される新たな艦船の試験の問題を討議する会議で報告を受けた。
フィンランド湾での試験中、様々な航行速度での主動力装置の機能、更には船の電波技術兵装手段の動作が点検された。
5月下旬に後方支援船「フセヴォロド・ボブロフ」はバルチースクへの移動を行ない、バルト海の射爆場で最大積載量の船上への受け入れの試験を行ない、更には海上航空隊と連携して標準電波技術システムの動作を点検する。
[参照]
「フセヴォロド・ボブロフ」は、『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で建造されたプロジェクト23120の2番船である。
トップ船「エリブルス」は、2018年に北方艦隊統合戦略司令部の補助艦隊の支援サービス船支隊へ加わった。
2019年に「エリブルス」は、フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」率いるロシア艦船の一員として175日間の世界一周航海を行なった。
トップ船の運用結果によりプロジェクト23120は仕上げられた。
特に、通信及び航法システムが改善された。
プロジェクト23120船は、貨物輸送、曳航、水路調査、遭難した艦の援助の為に意図されている。
クレーン設備と動態位置決定システムのお陰により、船は無設備の埠頭の岸壁及び外海で積載操作を行なえる。
自動化クラスA1は、当直無しでの勤務を保障する。
砕氷クラスArc4の船体は、厚さ0.6mの氷の突破が考慮されている。

船は、有名なサッカー及びアイスホッケー選手、功労あるスポーツの達人、ソヴィエト社会主義共和国連邦の功労あるコーチ、オリンピックのチャンピオン、オリンピック競技の歴史上、他の種類のスポーツを含め(サッカーとアイスホッケーの)双方で我が国の選抜チームの主将を務めた唯一のスポーツマンのフセヴォロド・ミハイロヴィチ・ボブロフ(1922年12月1日~1979年7月1日)に敬意を表して命名された。

プロジェクト23120多機能後方支援船の2番船MB-75は、2013年12月19日にサンクトペテルブルクの『北方造船所』で起工されました。


2015年2月5日に「フセヴォロド・ボブロフ」と改名されました。
2016年11月14日に進水しました。

その後、岸壁で艤装作業が進められました。

「フセヴォロド・ボブロフ」の洋上試験は、2020年12月初頭にバルト海で開始される予定でしたが、延期されました。
[ロシア海軍の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは洋上試験の準備を進めている]
2021年3月20日、「フセヴォロド・ボブロフ」は洋上試験の最初の段階となる工場航行試験を開始する為にサンクトペテルブルクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは洋上試験を開始した]
3月31日に補給の為、一旦クロンシュタットへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフはフィンランド湾で洋上試験の第1段階を終えた]
補給を終えた「フセヴォロド・ボブロフ」は4月4日に工場航行試験を再開し、同等の排水量(つまり9500トン前後)の船の曳航試験を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフはフィンランド湾で洋上試験を再開した]
4月中旬に洋上試験を一旦終え、船体外部の点検の為にサンクトペテルブルクの『北方造船所』へ戻りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは船体の点検の為にサンクトペテルブルクへ戻った]
5月17日にサンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験を再開しました。
「フセヴォロド・ボブロフ」は、2021年前半、つまり2021年6月末までにロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは2021年前半にロシア海軍へ就役する]
就役後は黒海艦隊へ配備されます。

プロジェクト23120の1番船「エリブルス」は2018年4月9日に就役しました。
[プロジェクト23120多機能後方支援船エリブルスはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
2019年2月~7月にはフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」と共に世界一周航海を行ないました。
[フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"遠距離航海(2019年2月-7月)]
プロジェクト23120の3番船「カピタン・シェフチェンコ」は2014年7月24日に起工されており、太平洋艦隊への配備が予定されています。

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