ロシア海軍太平洋艦隊の為の新型コルベット"グローズヌイ"と"ブーイヌイ"が起工される
- カテゴリ:ロシア太平洋艦隊(2021年-)

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年5月21日9時27分配信
【近い内に太平洋艦隊の為のコルベット「グローズヌイ」と「ブーイヌイ」が起工される】
プロジェクト20380コルベット「グローズヌイ」とプロジェクト20385コルベット「ブーイヌイ」は、近い内に『アムール造船工場』で起工される。
5月21日・金曜日、太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将は新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』へ語った。
「近い内に、艦隊司令部は『アムール造船工場』首脳部から更なる2隻の新たな艦の起工の招待状を受け取る事を期待しております。
同社の造船台で、プロジェクト20380コルベット"グローズヌイ"とプロジェクト20385コルベット"ブーイヌイ"の起工が計画されています」
彼は話した。
アヴァキャンツ大将は、2024年~2028年に太平洋艦隊は、2隻のプロジェクト20380コルベットと4隻のプロジェクト20385艦を軍備として受け入れなければならないと説明した。
彼は、太平洋艦隊のプロジェクト20385の1番艦はコルベット「グレミャーシチー」となり、数ヶ月後には極東へ到着する事を指摘した。
更にコムソモリスク・ナ・アムーレの造船所では、太平洋艦隊の為に意図されている4隻のプロジェクト22800(コード名「カラクルト」)小型ロケット艦が様々な準備段階に在る:「ルジェフ」、「ウドムリャ」、「ウスリースク」、「パヴロフスク」
ロシア連邦国防省と『アムール造船工場』は、2020年12月に2隻のプロジェクト20380コルベット及び4隻のプロジェクト20385コルベットの建造契約を締結した。
[Mil.Press FlotProm参照]
プロジェクト20380コルベットの全長は100メートル以上、排水量2220トン。
それは距離4000海里を航行できる。
兵装~対艦ミサイル複合体「ウラン」、高射ミサイル複合体「リドゥート」、魚雷と強力な弾薬、電波位置測定機器及び電波電子機器、100mm砲装置A-190、大口径機関砲と擲弾発射機。
プロジェクト20385コルベットの排水量は2200トン、全長104メートル、幅13メートル。
速力27ノット、航行距離3500海里。乗組員99名。
兵装の構成には、ミサイル「カリブル」及び「オーニクス」のファミリー全体を使用できる汎用艦載射撃複合体(UKSK)、高射ミサイル複合体「リドゥート」、100mm砲装置A-190、2基の30mm高射砲複合体AK-630M、更には対潜複合体「パケート-NK」が含まれる。

現在、ロシア極東方面のコムソモリスク・ナ・アムーレ市の『アムール造船工場』では、太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの建造が進められています。
1隻目の「ソヴェルシェーンヌイ」(333、2006年6月30日起工、2015年5月22日進水)は、2017年7月20日に就役しました。

[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2隻目の「グロームキー」(335、2012年4月20日起工、2017年7月28日進水)は、2018年12月25日に就役しました。

[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
3隻目の「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339)は2015年7月22日に起工され、2019年9月12日に進水し、2020年12月25日に就役しました。

[プロジェクト20380コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊に編入された]
4隻目の「リェーズキー」は2016年7月1日に起工され、就役は2021年に予定されています。
[最新コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"は2020年、"リェーズキー"は2021年にロシア海軍へ就役する]
プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」(337)は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市の『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工され、2017年6月30日に進水し、2020年12月29日に就役しました。

[プロジェクト20385コルベットの1番艦グレミャーシチーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2番艦「プロヴォールヌイ」は2013年7月25日に起工されました。

就役は2021年末以降に予定されており、こちらも太平洋艦隊へ配備されます。
2020年12月15日、『アムール造船工場』は、太平洋艦隊向けとして2隻のプロジェクト20380コルベットと4隻のプロジェクト20385コルベットの建造契約をロシア国防省と締結しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の4隻のプロジェクト20385コルベットと2隻のプロジェクト20380コルベットの建造契約が締結された]
この6隻は、2024年~2028年の就役が予定されています。
この契約により、太平洋艦隊は、最終的に6隻のプロジェクト20380コルベットと6隻のプロジェクト20385コルベットを取得する事になります。
この契約の下で最初に起工されるのは、プロジェクト20380コルベット「グローズヌイ」とプロジェクト20385コルベット「ブーイヌイ」となります。
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